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街場の読書論

Tatsuru Uchida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784778312886
ISBN 10 : 4778312880
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2012
Japan

Content Description

≪ひとりでも多くの人に話を聞いてほしい、書いたものを読んでほしいと思う人間にとっての技術的な最優先課題は「どうすれば、聴き手や読み手はこのメッセージを『自分宛てだ』と思ってくれるか」ということに集約されることになります。当然ですね。
それが「リーダビリティ」といういささかこなれの悪い言葉を使って、この本の中で僕が論じていることです。≫
本はなぜ必要か。
どうすればもっと「伝わる」のか。
強靱でしなやかな知性は、どのような読書体験から生まれるのか――。
ブログ「内田樹の研究室」と、各媒体への寄稿記事より、「読書」と「表現」に関するものを厳選、大幅に加筆・改訂。
次なる世紀の行く手を照らす、滋味たっぷり&笑って学べる読書エッセイ。

【目次】
第一章  文芸棚
第二章  人文棚
第三章  ウチダ本棚
第四章  教育棚
第五章  著作権棚
第六章  表現とリテラシー
補論 「世界の終わり」に読む物語
あとがき

【著者紹介】
内田樹 : 1950年生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。神戸女学院大学文学部名誉教授。武道家。道場兼学塾である「凱風館」館長。専門はフランス現代思想、ユダヤ文化論、映画論、武道論など。著書に『私家版・ユダヤ文化論』で第六回小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞二〇一〇受賞。第三回伊丹十三賞受賞。近著に『呪いの時代』『日本の文脈』(中沢新一との共著)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • takaC

    大事なのは「宛て先」の存在、と。_φ(・_・

  • マエダ

    内田樹さんによる書物について、書くことについて書かれ、主題は’言葉が伝わるとはどういうことか’だという。なかなかのボリュームであった。

  • SOHSA

    《図書館本》『街場の文体論』に続き読了。多くの点で腑に落ちた。そういった意味ではまさにリーダブルな一冊であったと思う。なぜこれほどまでに腑に落ちるのだろうか。多々腑に落ちることが腑に落ちない、とは言わないが。筆者が本書の中で述べていることは決して平易ではない。むしろ難解な箇所は多くある。それにも関わらず、辛抱強く噛み含めていると、いつの間にかストンと腑に落ちる感覚に包まれる。それはおそらく筆者の目指しているところであり、かつ成功しているところなのだろう。図書館本ではあるが、購入して手元に置いておきたい。

  • マエダ

    内田樹さんが「書物」について、「書くこと」についてのエッセイ集、自身が好きな著者がどのような本を読んでいて、どのような思いを抱いているのか。それだけでも読む価値があると感じる。

  • 1.3manen

    福沢諭吉という人はなかなかに気性の激しい人で、とにかく不合理なものが嫌い、威張るやつが嫌い、性根の卑しいやつが嫌いで、ばりばり怒ってばかりいる。しかし、だからといって人を低くし自分を高くするというところがないのがまことに爽やかである(46頁)。学問というのは、生成的なプロセス。あらゆる学問は、学問を自作した個人の夢を宿している(79頁)。学術論文を書くときの心構えは、贈り物を選ぶ基準と同じ(278頁)。古典とは、それが書かれるまで、そのようなものを読みたいと思っている読者がいなかった書物(394頁)。

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