しょぼい生活革命

内田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794971685
ISBN 10 : 4794971680
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
308p;19

内容詳細

ほんとうに新しいものは、いつも思いがけないところからやってくる! 仕事、結婚、家族、教育、福祉、共同体、宗教……私たちをとりまく「あたりまえ」を刷新する、新しくも懐かしい生活実践の提案。

しょぼい起業でまっとうな資本主義を再生/もののはずみで家族になる/国家が掲げる大義名分より仲間が大事/欲しいものがあればまずそれを他人に与えるところから/話はどんどん複雑にする/お金は「思いがけない使い道」に……。
世界を変えるには、まず自分の生活を変えること。熟達の武道家から若き起業家へ、世代間の隔絶を越えて渡す「生き方革命」のバトン。

何か「新しいけれど、懐かしいもの」が思いがけないところから登場してくる。それを見て、僕たちは、日本人がまったく創造性を失ったわけではないし、才能が枯渇したわけでもないと知って、ほっとする。きっとそういうことがこれから起きる。もうすぐ起きる。それが「どこ」から始まるのかは予想できないけれど、もうすぐ起きる。そういう予感が僕にはします。えらてんさんとの出会いは僕にとってそのような徴候の一つでした。
(内田樹 まえがきより)

【目次】
1章 全共闘、マルクス、そして身体
2章 しょぼいビジネス、まっとうな資本主義
3章 共同体のあたらしいあり方
4章 教育、福祉制度を考える
5章 先祖と宗教とユーチューバー
6章 日本とアジアのあるべき未来

【著者紹介】
内田樹 : 1950年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。凱風館館長。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞

えらいてんちょう : 矢内東紀(やうち・はるき)。1990年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。バーや塾の起業の経験から経営コンサルタント、ユーチューバー、著作家、投資家として活動中。2015年10月にリサイクルショップを開店し、その後、知人が廃業させる予定だった学習塾を受け継ぎ軌道に乗せる。17年には地元・池袋でイベントバー「エデン」を開店させ、事業を拡大。日本全国で10店、海外に1店(バンコク)のフランチャイズ支店を展開。18年、初の著書『しょぼい起業で生きていく』(イースト・プレス)がベストセラーに

中田考 : 1960年生まれ。イスラーム法学者。灘中学校、灘高等学校卒業。早稲田大学政治経済学部中退。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了(Ph.D)。1983年にイスラーム入信、ムスリム名ハサン。現職は同志社大学一神教学際研究センター客員フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • けんとまん1007 さん

    この本は、読む人、読み方でかなり評価が違うのかと思う。すべてについてではないが、頷ける部分が多い。価値観による違いなのかもしれない。その中でも、コミュニケーションに関するところが、納得の一言。ますます、自分の頭で考えること、我慢することを避ける傾向が強くなっていると思うし、もしかすると、意図的にそんな風に仕向けている輩がいるのではとすら思う。

  • yomineko@猫と共に生きる さん

    知識人による対談集。鋭い所を突いている。引きこもりの方々を過疎地に来てもらってそこで引きこもってもらいながら掃除もしてもらうというアイディアが凄い。内田先生絡みの本にハズレなし!今回も色々と勉強させて頂きました!

  • booklight さん

    内田樹の本を何冊か読んでいるが、どうにも読了できないことが多い。この本も幅の広さと個別の事例の面白さで読めるのだがイマイチピンとこない。身体性というが、それをいうと話がロジックではなく感覚の方にいって、その割には感覚の方の話は掘り下げない。なのでインテリが身体性を言い訳にしているようにしか聞こえない。合気道をやっているぐらいなので身体性についてもっと語ってほしいのだが。えらいてんちょうは、その出自や今の成功もあって個別事例として面白いのだけど、内田のパートは学ぶ所は多いが断片的な印象。他も読むか悩むところ

  • 小鈴 さん

    日本の「普通」の男性の呪いは「正社員」となり規則正しい生活を送ること。えらてんは、就活の段階で朝早く起きられないから、その「普通」からあっさり降りる。鶴見斉にしろphaにしろ普通から降りることに苦労して試行錯誤しているのに。その理由がこの本を読んでわかった。えらてんは全共闘の仲間が作ったコミューン育ち。絶滅しつつある実験的共同体コミューンの二世。今当たり前の資本主義社会に素朴に異議を唱え、身近な周りを変えていく。コミューンとは異なる拡大家族、ネットワークで協同コミュニケーション経済圏を産み出すのだ。

  • akihiko810/アカウント移行中 さん

    図書館本。思想家の内田と、「しょぼい起業」のえらてんが、世の中を語る。印象度B  えらてんの両親は全共闘の闘士でヤマギシ会みたいなコミューンを今もやってる(親とは絶縁中?らしいが)というのは初めて知った。こんな両親(というかコミューン)で育ったから、社会をハックして生きるえらてんができたんだなぁ、と思った。面白かったのは教育の項と、新時代の稼ぎ方youtuberの項。中田考が「世の中は、すごい悪い時代と普通に悪い時代しかない」みたいに言っていて、なるほどと。

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内田樹

1950年生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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