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治安維持法の教訓 権利運動の制限と憲法改正

内田博文

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622085317
ISBN 10 : 4622085313
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大正14年公布、改正の度に進化した治安維持法。帝国議会の審議と大審院判例から制定と運用の過程を読み解き、あらゆる「権利運動」を抑圧した法理論とその帰結を解明する。歴史研究による刑法学。

目次 : 第1部 治安維持令と治安維持法(治安維持令の公布/ 治安維持法の成立/ 治安維持法の適用)/ 第2部 昭和三年改正法(昭和三年改正法の成立/ 昭和三年改正法の適用)/ 第3部 昭和九年および十年の改正法案(昭和九年および十年の改正法案の不成立/ 法改正挫折後に進んだ拡大適用)/ 第4部 新治安維持法(新治安維持法の制定/ 新治安維持法の施行とその法適用)/ 第5部 治安維持法の亡霊(治安維持法の教訓を活かすために/ 権利運動の危機と憲法改正)

【著者紹介】
内田博文 : 1946年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。現在、九州大学名誉教授、神戸学院大学法学部教授。専門は刑事法学(人権)、近代刑法史研究。福岡市精神医療審査会会長、ハンセン病市民学会共同代表。ハンセン病問題に関する検証会議副座長を務めた。患者の権利擁護を中心とする医療基本法や、差別禁止法の法制化の問題にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • BLACK無糖好き

    何とも重厚な労作。治安維持法制定・改定の過程を帝国議会での審議を中心に、運用過程を大審院判例を中心にそれぞれ検討し、法が拡大解釈されて一般国民の統制、権力運動の抑圧に繋がって行く様子を豊富な事例で検証している。◆読後に、奇しくも本書の最後で著者が警笛を鳴らしている共謀罪創設に向けて、政府がテロ対策と絡め次期国会で法案提出予定とのニュースを目にした。本件は重要なテーマであり、過去の教訓はしっかり活かしながらも、不確実性の増した現代に合わせた危機管理の在り方について、是非共冷静な議論が展開されるよう願いたい。

  • tellme0112

    Twitterの国会中継読んでいるかのような錯覚…。10章治安維持法の教訓はメモを取りながら読みました。ハンセン病の運動がなぜ治安維持法と関係があるのか最初はポカンとする感じでした。が、治安維持法とは無関係どころか、今だからこそ学ばなければならない。ハンセン病関連の歴史がどれほど歴史的意味を持っていたのか、ようやく想像する事ができる。基本的人権、人間の尊厳の防波堤として、学校教育でやらないのなら、家庭教育として、やらねばと思ったのでした。

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