「ヘイト」に抗するアメリカ史 マジョリティを問い直す

兼子歩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779128264
ISBN 10 : 4779128269
フォーマット
出版社
発行年月
2022年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
326p;19

内容詳細

トランプ大統領の登場によってアメリカのマジョリティの潜在的な“特権的地位”の存在が改めて意識された。本書は歴史的視座を重視して、現代が抱えるマジョリティにとっての「他者」たちからの「脅威」による「被害者」意識の発露としての行動を検証し、自覚されない“特権”と差別意識払拭への可能性、レイシズムと不平等の問題を考える。同時に日本にも通底する差別の構造を照らし出す。

目次 : 「ヘイト」の構造を歴史的に問い直すために/ 差別と「逆差別」は同じ差別なのか?―誰が誰をどのような力で抑圧しているのかを見極める/ ともに生き延びるということ―不可視化の暴力と先住民族の抵抗/ 黒人奴隷制の歴史を問い直す―奴隷制と人種資本主義の世界史/ 負けた戦争の記憶―南北戦争後の南部における「失われた大義」と人種・ジェンダー・階級/ 記憶の抑圧と歴史の書き換え―タルサ人種虐殺を例に/ 「ヘイト」の時代の「アメリカ・ファースト」―排外主義への誘惑/ アジア系ヘイトの歴史と現在―コロナ黄禍論とアジア系の体験から見るアメリカ社会/ 刑罰国家化時代の移民行政―「非合法外国人」と「外国人犯罪者」という移民像/ 辺境都市から先進都市へ―グローバリズム時代のオレゴン州ポートランドとその歴史的背景/ / クオータはなぜ嫌われるのか―割当と平等をめぐるアメリカ現代史/ ミレニアルズとZ世代―あらたな世代政治の誕生とアメリカ社会/ 国際人権レジームとアメリカ例外主義―国際人権の歴史のなかのアメリカ、そして日本/ アメリカ人権外交の欺瞞―不可視化されてきたアメリカの暴力/ 声を上げる理由・耳を傾ける理由―被爆者運動と日本社会

【著者紹介】
兼子歩 : 明治大学政治経済学部准教授

貴堂嘉之 : 一橋大学大学院社会学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • Go Extreme さん

    「ヘイト」の構造を歴史的に問い直すために 差別と「逆差別」は同じ差別なのか ともに生き延びるということ 黒人奴隷制の歴史を問い直す 負けた戦争の記憶―南北戦争後の南部における「失われた大義」と人種・ジェンダー・階級 記憶の抑圧と歴史の書き換え 「ヘイト」の時代の「アメリカ・ファースト」 アジア系ヘイトの歴史と現在 刑罰国家化時代の移民行政 辺境都市から先進都市へ クオータはなぜ嫌われるのか ミレニアルズとZ世代 国際人権レジームとアメリカ例外主義 アメリカ人権外交の欺瞞 声を上げる理由・耳を傾ける理由

  • 幻夢 さん

    アメリカの事情に疎い、私を含む日本人にとって、アメリカでの昨今のBLM運動などの「反差別運動」はいささか過激なものに思えてしまうのではないか。 けれども、それらの反差別運動の背景にはそれ相応の苛烈な差別の歴史があり、そして彼らは決して感情的な運動を行っているのではなく、それぞれに理論的な支柱があり、センセーショナルに報道される「過激な暴動」などはごく表面的なものでしかない。 アメリカに深く根付く様々な「差別」、それの何が問題なのか、なぜ「ヘイト」が生まれ、反差別の運動が行われたか、分かりやすく把握できる。

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