銀行が喰いつくされた日 講談社プラスアルファ文庫

共同通信社編

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062567404
ISBN 10 : 4062567407
フォーマット
出版社
発行年月
2003年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,328p

内容詳細

日本長期信用銀行約3兆6000億円、日本債券信用銀行約3兆2500億円の税金が「両行救済」という名目でドブに捨てられるように注入された。長銀と日債銀が破綻するまでの経緯は、両行のずさんな融資や経営者の無策ぶりに加え、銀行を喰いつくさんとばかりに群がった政治家、官僚、暴力団・総会屋など闇の系譜の存在をも衆目にさらすことになった。現代日本経済の病巣をえぐる実録ノンフィクション。

目次 : 第1章 迷走(企業にも寿命がある/ 狂乱の幕開け ほか)/ 第2章 崩壊(破綻の幕開け/ 魔の十一月 ほか)/ 第3章 暗闇(朝鮮銀行の生まれかわり/ フィクサー ほか)/ 第4章 立件(自殺/ 密室の中 ほか)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nobody さん

    長銀の不良債権隠しは天才的だ。ペーパー受け皿会社BとC2社を作る。破綻債務社Aの債務をBとCに二分する。Bにだけ低質な担保資産を集中させ、債務と均衡させる。Bの社名をAに改称する。するとあ〜ら不思議、Aの不良債権は消えてしまう。このような工作は犯意(悪意)なくしてできない。そもそも系列ノンバンクを乱立し、その系列ノンバンクがさらにペーパー受け皿会社を濫造する必要は、悪意以外から発するだろうか。「自己査定」を悪意なしでやれるとする保証は何か。だがこの肝腎要の悪意に関する部分は常に淡々並記の仄めかしで終わる。

  • スー さん

    【読メ登録前の再読】1998年に相次いで破綻した日本長期信用銀行(現SBI 新生銀行)と日本債券信用銀行(同あおぞら銀行)の設立経緯から破綻までを追ったルポ。直接金融が発達し長期信用銀行の存在意義が薄れてきた中、生き残りをかけて不動産融資に奔走する両行。土地神話が崩れ不良債権を関連会社に飛ばし、ひたすら景気回復を祈る首脳陣。彼らを金融ビッグバンは待ってくれなかった。今から見れば背任以外の何物でもないが、当時の感覚からすれば妥当な判断だった可能性もあるか。現在では連結決算が重視されるようになるのは必然かな。

  • もんき さん

    丁度大学を卒業するかしないかあたりで話題になっていた長銀、日債銀のお話。当時はいまいち理解できていなかった部分もわかるようになりました。 もうあれは15年前の話なんだねぇ。。。 バブル後世代としてバブル世代の所業を詰るのは簡単なんだけど、おそらく当時に僕が働いていたとしたら、不動産への過剰な融資や不良債権隠しをしていた可能性も否めないので、この教訓をこれからの未来に活かすのが僕たちの仕事ですね。 官僚さんたちも過去の経験をしっかり活かして舵取りをお願いしますね。

  • maluboh さん

    90年代後半に破綻した長銀・日債銀の破綻に至る経緯をまとめた本。銀行が破綻したのは、日本経済が成熟して長期信用銀行の必要性が低くなってきたところに、バブル崩壊によって発生した多額の不良債権が直接の原因であるが、その過程で行われた不良債権隠しの手法を詳しくまとめられている。

  • ハーブ さん

    読みにくいけど、バブルの記録としては最高!原発しかり、一番とくをした人と官僚は裁かれずババ抜きゲーム 抜ける秘訣は運なのかテクニックなのか? 最後の裁判要旨から読むとババをひいた人が悪いと思ってしまうがそんな単純じゃない。みんなわかってるから判決も執行猶予。原発も誰かが捕まる日がくるのかしら 私もババはひきたくないけど甘い汁はすすってみたいが、タヌキ親父たちは苦手です。勝てる気がしない…

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