恋の隠し方 兼好と「徒然草」

光田和伸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784903735115
ISBN 10 : 4903735117
フォーマット
出版社
発行年月
2008年07月
日本
追加情報
:
20cm,279p

内容詳細

「徒然草」は、明快な文章と奇妙なわかりにくさが共存する不思議な作品。この随筆集に隠された思いがけない秘密を、「古典文学のシャーロック・ホームズ」光田和伸が解き明かす。嫌いな人も思わずハマル1冊。

【著者紹介】
光田和伸 : 1951年、愛媛県温泉郡坂本村(現・松山市久谷町)に生まれる。京都大学文学部文学科(国語学国文学専攻)を卒業して同大学院文学研究科修士課程に進み、修了ののち、同大学文学部文学科(ドイツ語学ドイツ文学専攻)に再入学。ラテン語と出会って三年間を過ごす。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学。京都大学助手、武庫川女子大学助教授を経て、国際日本文化研究センター准教授。ほかに、放送大学客員助教授、京都大学講師、奈良女子大学講師(ともに非常勤)を歴任。専門は比較文化・比較文学。日本古典では、和歌、連歌、俳諧の世界に中心をおいている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kaoriction さん

    かつて、恋は隠すものだった。『徒然草』には、600年以上誰も気づかなかった 吉田兼好の愛する女性との「恋愛」の思い出が随所に散りばめられるようにして「隠され」ている…という斬新な読み方をした古典解説書。確かに斬新。久しぶりに古典の世界に触れて面白い。やっぱり古典はいい。でも、何かが引っかかる。うーん。近代の恋は隠さず「はっきり書くことが「勝ち」」という言葉には解せず。「勝ち」「負け」で恋を語るなかれ!文章が合わないのかな、と思っていたら、ネット配信の文章を再構築したものらしい。うーん… 何かモヤモヤ。

  • pin さん

    『徒然草』は授業以外で読んだことがない私でしたが、とても面白く読むことができました。今の日本は京の「みやこびと」の繊細さ(けど回りくどい)でなく、関東武士の率直さ(自分の感性第一)が受け継がれている社会だそうです。兼好がとても身近に感じられた好著です。

  • こひた さん

    当時の男性が物語に託す事情。出家者の立場での「よしなしごと」。アウグスティヌスのコンフェス。

  • madoka さん

    徒然草に隠された吉田兼好自身の恋物語とは。物語を隠すなら物語の中に、と各章の順番を入れ替えることによって新しい物語を浮かび上がらせているのが新鮮。恋のみでなく、食べ物について、同性愛についてなどまとめサイトのように列挙されていて面白い。妙な文体だと思っていたら元々はネット配信の講演だったとあとがきにあり納得。

  • Abdiel さん

    『徒然草』二百四十四段のうち、全部で八つの章段に兼好の恋が描かれている、ということに端を発する徒然草論。恋愛以外にも、仏教について、都と田舎の慣習の違いについて等も取り扱う。中心はやはり男女の愛について。出家し、生涯独身であった兼好だが、若かりし頃には非常にドラマチックな恋愛をしていたことが窺える。

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人物・団体紹介

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光田和伸

1951年愛媛県松山市生れ。国際日本文化研究センター准教授。国文学者。京都大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学、武庫川女子大学助教授などを経て現職。比較文化・比較文学、主に和歌、連歌、俳諧が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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