詩が円熟するとき 詩的60年代環流

倉橋健一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784783716617
ISBN 10 : 4783716617
フォーマット
出版社
発行年月
2010年09月
日本
追加情報
:
20cm,263,7p

内容詳細

なぜ口語自由律なのか。現代詩の詩型としての主題を直視せよ―。なお底光りを放ち続ける黒田喜夫、石原吉郎らを表現論として現在に読み解き、詩が「凄味」をもった時代への環流を試みる。証言から提起へ、日本語の詩に根柢の問いをせり上げる、卓抜した批評集。

目次 : 詩が円熟するとき―はじめに/ 1 詩的60年代ノート(戦争体験をめぐって/ 谷川雁幻想/ 「列島」私考/ 黒田喜夫・六〇年代 ほか)/ 2 「犯罪」から「白鯨」(金時鐘『新潟』/ 佐々木幹郎『死者の鞭』/ 支路遺耕治『疾走の終り』/ 私的大阪文学学校事情 ほか)

【著者紹介】
倉橋健一 : 1934年、京都市生まれ。60年、「山河」同人。以後大阪に留まって表現活動を続ける。70年、「犯罪」を編集。72年、「白鯨」創刊同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • なかたつ さん

    「犯罪」および「白鯨」という詩誌の存在をこの著作で初めて知ることができた。著者はその両者の同人として深く関わり、その内部からこの両者の働きを振り返るのがこの著作の主旨であろう。だが、60年代に起きた安保闘争と詩との関わりや、金時鐘の働きなど、同時代の政治性と詩が相容れるものでもあった。黒田喜夫の飢餓論はサルトルを思わせ、石原吉郎・吉岡実などに対する考察もその背景を持って語られるものであった。語られなければ過去は存在しえないという大森荘蔵のテーゼのように、この著作で語られた60年代への一視線は貴重な資料だ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

倉橋健一

1934年、京都市生まれ。詩人、評論家。『山河』『白鯨』を経て、現在は『イリプス』同人。長年、大阪にあって詩と評論活動を展開し、現在も文学私塾「ペラゴス」を主宰するかたわら、各地で講座をもつ。詩集に『寒い朝』『暗いエリナ』『化身』(地球賞)『失せる故郷』(歴程賞)、『無限包擁』(現代詩人賞)などがあ

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品