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藤原道長「御堂関白記」を読む 講談社学術文庫

倉本一宏

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065322291
ISBN 10 : 4065322294
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan

Content Description

豪放磊落な筆致、破格の文体、そして抹消された箇所…平安時代最大の権力者は、自らの手で何を書き残したのか。「望月の欠けたる事も無しと思へば」はいかなる場で詠まれたものだったか。摂関期の政治、外交、儀礼の生々しい現場から家庭生活、精神世界までを描く世界最古の自筆本日記を、第一人者が徹底的に読み解く!貴重な原本写真を多数掲載。

目次 : 序章 『御堂関白記』とは何か/ 第1章 権力への道(長徳元年(九九五)政権獲得/ 長徳四年(九九八)大病 ほか)/ 第2章 栄華の初花(寛弘四年(一〇〇七)金峯山詣/ 寛弘五年(一〇〇八)敦成親王誕生(「はつはな」) ほか)/ 第3章 望月と浄土(長和五年(一〇一六)後一条天皇即位/摂政就任/ 寛仁元年(一〇一七)敦良親王立太子 ほか)/ 終章 再び『御堂関白記』とは何か

【著者紹介】
倉本一宏 : 1958年、三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業。同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。現在、国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代政治史、古記録学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • sheemer

    大河ドラマ「光る君へ」の時代考証をたった一人で担当することになったという歴史学者による、ドラマの主人公の一人・藤原道長の私的な日記・御堂関白記の解説本。陽明文庫で自ら撮影してきた原本の写真、その現代語訳、解説で成り立っている。いきなり中宮彰子の入内のスケジュール変更で日記を大抹消するところから始まるなど、ポイントを押さえたコンサイスな紹介記で、飽きさせない。ドラマの虚実の実の側に近い部分を押さえられて楽しい。同著者の原文全訳なども他にあります。これで読書メーター500冊!

  • ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪

    平安時代、藤原道長の時代には同時期に「御堂関白記」「小右記」「権記」があるが「御堂関白記」は藤原道長が具注歴という吉凶を記したものに書かれている。天気のの晴れや曇りまで書いてる日まで・・最初は筆が違うのか汚い字だ。 漢語で無理に書いてるから長い分はよく間違えるし墨で消している。現代語訳されてないとわからない部分も。倉本さんがいうもう一つの「御堂関白記」はあるんだろうか・・。

  • 真琴

    大河ドラマ「光る君へ」の時代考証者による著書。「御堂関白記」がどのようにして描かれていたかが述べられている。「望月の歌」の詠まれる経緯を特に興味深く読んだ。貴重な原本の写真も掲載されている。(「御堂関白記」はユネスコの記憶遺産に登録されていたのですね。知りませんでした)

  • チョビ

    なんかノートの取りっぷり、字の下手さがどっかの誰かに似ていて、気分だけ摂政太政大臣(笑)。御曹司のためノートの取り方を知らないおバカさんなのー!そんな奴が世を渡れるって凄さしかないし、本人ももしかすると日記を書くことが教養ではなく、文字通り勉強だったのかも。誰にも見せないからこそ、都合の悪いことは書かないなど、性格の悪さが垣間見れるところが最高に面白い。でもそれがわかるのは実資・行成がしっかり記録しているからで・・・。皆さんもSNS、気をつけようね!あと道長ってわりと「エコ」よ、「エ・コ」!

  • Jirgambi

    「古代人の心は、絶対に現代人にはわかるわけない」と土田直鎮先生は仰るけれども、およそ日記を書くことを習慣にする現代人であれば、頭の中で思う漢字と手の動きが異なってしまうこと、日付を間違えること、当て字誤字脱字書き殴りの発生は分かるのではなかろうか。専門的語彙は門外漢でも、自筆本が鮮明に載せられる為にスイスイ読めるこの面白さ。もし権記小右記の自筆本が断簡でも現存していれば、道長ら著者の人柄が如実に現れて読み取れていただろうに。とにかく面白い本だった。

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