Product Details
ISBN 10 : 4065212596
Content Description
私たちは、絶滅が危惧される動物や虐待される動物に胸を痛め、動物を大事にするのはよいことだ、と信じています。しかし、そうした考えの起源は意外に新しいものです。誰もが子どもの頃に手にした『シートン動物記』の著者、テレビ番組の取材中にヒグマに襲われて死去した写真家、そして和歌山県太地町の伝統的なイルカ漁を糾弾する映画―三つの事例の向こう側に控える時代背景、交錯する思惑、政治的意図、イデオロギーを詳細に追求していく本書は、私たちの常識を心地よく覆します。気鋭の著者が書き上げた読者への挑戦状!
目次 : 序論―東西二元論を越えて/ 第1章 忘れられた作家シートン(『動物記』とアメリカ/ 「人種再生」のビジョン/ 日本科学の精神と『動物記』/ 孤高の人々―平岩とシートンの動物観)/ 第2章 ある写真家の死―写真家・星野道夫の軌跡(Michioの死とその周辺/ 原野をめぐる言説/ 星野が見た「アラスカ」)/ 第3章 快楽としての動物保護―イルカをめぐる現代的神話(なぜイルカなのか/ イメージの系譜学/ 人種階層と動物保護/ 宇宙を泳ぐイルカ/ 再び『ザ・コーヴ』へ)
【著者紹介】
信岡朝子 : 1974年、東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東洋大学文学部准教授。専門は、比較文学・比較文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ベル@bell-zou
読了日:2020/12/30
Sakie
読了日:2022/06/08
まえぞう
読了日:2020/11/06
さまい
読了日:2022/04/11
kenitirokikuti
読了日:2020/11/30
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