書きあぐねている人のための小説入門 中公文庫

保坂和志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122049918
ISBN 10 : 4122049911
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
追加情報
:
16cm,356p

内容詳細

小説を書くときにもっとも大切なこととは?実践的なテーマを満載しながら、既成の創作教室では教えてくれない、新しい小説を書くために必要なことをていねいに追う。読めば書きたくなる、実作者が教える“小説の書き方”の本。著者の小説が生まれるまでを紹介する、貴重な「創作ノート」を付した決定版。

目次 : 1章 小説を書くということ―感じ、そして考えること/ 2章 小説の外側から―ジャズ、アフリカ文学、哲学…/ 3章 何を書くか?―テーマからの解放/ 4章 人間を書くということ―リアリティとは何か?/ 5章 風景を書く―文体の誕生/ 6章 ストーリーとは何か?―小説に流れる時間/ 7章 テクニックについて―小説を書き始めるためのいくつかの覚書/ 創作ノート

【著者紹介】
保坂和志 : 1956年、山梨県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。93年、『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年、『この人の閾』で芥川賞、97年、『季節の記憶』で谷崎潤一郎賞と平林たい子賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いっち さん

    タイトルに「入門」とあるが、簡単な内容ではない。「書いてあることを全部マスターして、及第点を取ろうと思うような律儀な人は小説家にはなれない」と著者は言う。どう読めばいいかというと、「直観的・感覚的に受け止めてほしい」「誤解したり、歪めてもいいから、その人なりの感覚で何かを感じ取ること」と言う。私が感じたのは、@風景を書く難しさと重要性、A細部に力を注ぐことの二点。難しいことから逃げていて成長しないのは、小説を書くことに限らないし、細部に力を注ぐことで誰かの琴線に触れられるのは、読書感想と似ていると思った。

  • ユメ さん

    巷に溢れる文章術の類の本とは一線を画し、「小説とは何か」という命題について思考を巡らせてゆく。小説家を目指すわけではない読者にとっても大いに価値のある内容だと思う。小説を書くことも読むことも自己表現なのだ。何より感銘を受けたのは、「誰の人生でも、人生とは自分を高めるためにあるのだと私は思う」という一文である。日頃これほど明確に意識してはいないが、やはり私の中にも潜在的に「自分を高めたい」という思いがある。そのために世界に用意された数多の選択肢の中から、自分が小説を選んだのだということは忘れずにいたい。

  • Kanonlicht さん

    小説を書くにあたっての著者なりの姿勢を解説する本。執筆テクニックを教えるわけではないところがポイント。そもそも「小説を書く」という考えが間違っているのであって、自分の内から湧き上がってくるものを、自分の言葉で表現したものが小説になると説く。よく小説の書き方的な本を読むと「自分も書けるんじゃないか」って気分になるけれど、これは逆に「いやいや、そんな甘いもんじゃないよ」とブレーキをかけてくれる貴重な本。

  • ひろぞー さん

    小説って何ぞや。根本的な所を一緒に考えていけるような本ですな( ^ω^ )

  • pulpo8 さん

    今まで読んだ小説指南本の中で一番「そういうことだったのか」と考え方自体を変えてくれた本。久々に早く続きを読みたい!という気持ちになった。小さな書き方(人称、キャラ、ストーリー)の技術ではなく、小説を書くことの根本について教えてくれる。それでいて抽象的ではなく、ちゃんと心の中に何かが残る。小説を書いている時間を通して自分が考えたいことは何なのかを考える、発言のつまらない裏読みはしない(日常生活に言える事だ)、一作に全力投球するから作者本人が成長して次が見えてきて書ける、が印象的。また読み返すだろう。

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人物・団体紹介

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保坂和志

1956(昭和31)年生れ。’90(平成2)年、『プレーンソング』でデビュー。’93年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、’95年『この人の閾(いき)』で芥川賞、’97年『季節の記憶』で谷崎潤一郎賞、2013年『未明の闘争』で野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです

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