ギュンター・グラス 「渦中」の文学者 集英社新書

依岡隆児

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087206760
ISBN 10 : 4087206769
フォーマット
出版社
発行年月
2013年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
216p;18

内容詳細

小説『ブリキの太鼓』で世界的に知られる、現代ドイツを代表するノーベル文学賞受賞作家ギュンター・グラス。社会民主主義者であり、政治活動も厭わない「行動する作家」でもあるが、自伝的小説『玉ねぎの皮をむきながら』において、かつてナチスの武装親衛隊員だったことを告白し、全世界に衝撃を与えた。近年もドイツ社会のタブーともいえるイスラエル批判を行い物議をかもすなど、八〇歳を越えてなお世界を「翻弄」し続けている。常に「渦中にいる」この大作家の実像を、気鋭のグラス研究者が明らかにする。

目次 : 第1章 ふるさとを離れることはない(一九二七年から五〇年)/ 第2章 灰色を愛す(一九五〇年代)/ 第3章 コラボレートする(一九六〇年代、七〇年代)/ 第4章 真実はそのつど、語り直される(一九八〇年代)/ 第5章 喪失は文学の前提である(一九九〇年代)/ 第6章 想起とは恩寵でもあれば、呪いでもある(二一世紀)

【著者紹介】
依岡隆児 : 1961年高知県生まれ。筑波大学第2学群比較文化学類卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。徳島大学総合科学部教授を経て、同大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部教授。専門はドイツ文学、比較文学・比較文化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Nobuko Hashimoto さん

    グラスのことは以前から社会的活動や政治的発言等を報道で目にして知った気になっていた。2006年に一時期SS隊員だったと告白したときはショックも受けた。15年に亡くなったときも。のわりには著作を読んでないし「ブリキの太鼓」の映画さえ観ていなかった。今回、本書の著者の講演会に行くことになったので予習。本書はグラスの経歴や生き方と作品解説をまとめた評伝。とても読みやすくて、ほぼ一気読み。また知った気になってしまった(笑) 行動する文学者。今度こそ作品を読む!明日の講演会までに一作読めるかな!?

  • Tenouji さん

    渦中にあるということ。昔、反抗・自由と呼ばれたものが、今、どうなっているのか、そのヒントがあるかもしれないぞ。

  • いのふみ さん

    反抗。生真面目。野蛮。茶目っ気。トンガっていて、老いない老人は本当に頼もしい。

  • メコノプシスホリデュラ さん

    『ブリキの太鼓』や『猫と鼠』はとても面白い本で大好きで、でも『犬の年』は何度読み始まっても途中で眠くなる。他にも何冊か読んでいるがとくに最近の『蟹の横歩き』はグストロフゴウ事件を取り上げた問題作で何度も読み返したい。そんなグラスの半生を追ったこの新書は得るものが多かった。第二次世界大戦中に12歳〜17,8歳だったことの意味すること。グレーにこだわること。SPDとの関係。とくに政治的な立場についての解説がわかりやすくありがたい。

  • cista さん

    『ブリキの太鼓』で知られるドイツのノーベル賞作家ギュンター・グラスの半生と作品を駆け足に追いかける一冊。ネタバレ多し。「多面的な語り」なんて褒め言葉はありふれてるけどここまで徹底した作家は少ない。なんせ小説を作る、詩も作る、絵や彫刻、墓石だって作ってみせる、ジャズの演奏だってものせば、なんと料理もお手の物、ときたもんだ。作品の外でもじっとしてられず、時の政権に冷や水をかけてメディアの集中砲火を浴びながら裏ではちゃっかり二番目の妻や愛人を囲ったりしつつ、原稿料はきっちり稼ぐ。そんなおっさんが作る話だ、一筋縄

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