蛇神をめぐる伝承 古代人の心を読む

佐佐木隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791773107
ISBN 10 : 4791773101
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
217p;20

内容詳細

『古事記』『日本書紀』『万葉集』から、『今昔物語集』『日本霊異記』まで。その怪異な姿と独特の習性のゆえに、古代の人々が「神」と恐れあがめた蛇。ときに人間の女性と結婚し、ときに人びとにいけにえを求め、ときに刀剣・雷として現れ、そして、ときに見た者の一族を滅ぼす力をもつものと考えられてきた。上代・中古の文献を広く渉猟し、「蛇」にまつわる逸話を仔細に分析することで、そうした「をろち」の圧倒的な霊威がなぜ失われてしまったのかという謎にせまる。

目次 : 序章 毒気を吐いて人間を殺す蛇神/ 第1章 美男に変身して女に近づく蛇神/ 第2章 四つめの「三輪山説話」と蛇神/ 第3章 刀剣でもあり雷でもある蛇神/ 第4章 「三輪山伝説」の影響と蛇神・雷神/ 第5章 皇子を執拗に追いかける蛇女/ 第6章 人間に制圧され排除される蛇神/ 第7章 英雄に退治される「八俣の大蛇」/ 第8章 連想を呼ぶ「陰突き」と蛇神/ 終章 神性・霊威を失っていく蛇神たち

【著者紹介】
佐佐木隆 : 1950年生まれ。学習院大学教授。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。東洋大学専任講師、同大学助教授、学習院大学助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • mittsko さん

    『古事記』『日本書紀』『風土記』を中心に、『今昔物語集』他を補助的に用いて「蛇神あるいは蛇に対する古代人の考えかたを詳しく見ていく」一書。次々と紹介されるこれら文献上の言葉と説話が、美男、三輪山、刀剣、雷などのカテゴリへと実に綺麗に整理されていきます。ボクの専門とはあまりに違うので、学術上の評価をあたえることはできませんが、とにかく楽しく読ませていただきました…(*´ω`*) 日本の「原始宗教」あるいは古代神話の一端を垣間見たように思え、大変勉強になりました 感謝です!

  • fuyukii1 さん

    なろほどー

  • わ! さん

    めちゃくちゃ面白い内容だった。この本のタイトルからして、民俗学者か、宗教学者が書いた本かなと思いながら読んでいたのだが、どうも論旨の進み方が、そのどちらとも異なっている。もちろん著者履歴でチェックしていたのだが、佐佐木さんの専門分野が書かれていなかったのである。…で、読み進めるにあたり、著者は、一体何を専門に研究した人なのだろうと言う事が、とても気になったのである。調べてみると、古代日本語研究、古代文献研究の教授だと言う事がわかり、この面白さは、そんな異分野から来るのか…と、ウキウキしながら読んでいた。

  • バッドリーダー さん

    旧著『日本の神話・伝説を読む』(岩波新書、2007年)との違いについて、「個々の話を分析する視点が、旧著ではことばと神話や説話との関係はどのようなものだったか、というところにあって、古代人は蛇・蛇神についてどのように考えていたのかという、本書の視点とは少なからず異なっている。」としている。 弥生時代から平安時代まで、1000年以上のあいだの人の営みを「古代人」と一絡げにできるのか、また、「蛇神」という全体概念を「古代人?」なる人たちが抱いていたのか疑問である。文法学に見られた精彩を欠いている。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品