子どもの遊びを考える 「いいこと思いついた!」から見えてくること

佐伯胖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784762832291
ISBN 10 : 4762832294
フォーマット
出版社
発行年月
2023年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
248p;19

内容詳細

「遊び=自発的な活動」というのは本当か?!「いいこと思いついた!」という現象を切り口に、「中動態」や「天然知能」などの概念を参照しながら、子どもの「遊び」の本質に迫る。

目次 : 第1部 「いいこと思いついた!」の理論的背景(「自発的な活動」と見なされている遊び/ 「個人化」という力学/ 「実体論」から「関係論」へ/ 中動態と関係論の関係)/ 第2部 「いいこと思いついた!」が切り拓く世界(遊びの語り方を変えよう―中動態としての遊び/ 「遊び心」と「しごと心」/ 養成校の視点から遊びの指導を問い直す/ 「森のようちえん」実践における「いいこと思いついた」を考える)

【著者紹介】
佐伯胖 : 1939年生まれ。慶應義塾大学大学院工学研究科管理工学専攻修士課程修了後、米国ワシントン大学大学院心理学研究科で修士号(M.S.)及び博士号(Ph.D.)取得。帰国して東京理科大学理工学部助教授を経て、東京大学教育学部助教授、同大学教授、2000年に同大学を定年退官。その後、青山学院大学文学部教授、社会情報学部教授、2013年同大学を定年退職後、田園調布学園大学大学院人間学研究科子ども人間学専攻教授、2021年同大学を退職し、現在に至る。公益社団法人信濃教育会教育研究所所長・東京大学名誉教授・青山学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • rou さん

    少し中動態を巡る解説が長いけど、腑に落ちる内容。中動態的な遊びの自然発生を育むには「能力」の育成するときに伴うような「ベクトル」を有さない「余白の時間」が必要となる。正直、高校での教育はこの時間の扱いに対する考え方を見れば、学校の(教員の)品が見て取れると思う。子どもを見る、のではなく、子どもから見えるものに注力すること。遊びの主体性は関係の中で育まれるものであるということ。いろいろ響くものが多かった。

  • たか さん

    遊びを自発的な活動と捉える見方に対し、「いいこと思いついた!」は自発的と言えるのか?という切り口を設定する所から一気に話が展開して引き込まれた。自発的という見方に潜む個体能力主義や、責任と自由を関係させ自由意志という概念をもちだすのが近代特有の枠組みだとする小坂井氏の論考を引き、それに対して中動態や関係論といった別の枠組みを示す流れがとても面白かった。子育ての実践としては、保育者養成の観点から論じた第7章が参考になった。能力主義が脳のシワまで染み込んでいるので、この世界との向き合い方から再考が必要。

  • カエルの弟 さん

    子ども達の「遊ぶ」という行動の解像度が上がった。 自分自身、遊びを自発的な活動と考える事には疑問点があると思っていた。この本は、それを言語化してくれていてスッキリした気分になる。能動態ー中動態の区分は懐疑的な部分もあるが、関係性の中で、子どもから見えてくることを重視していく視点は、自分の保育感に合致していて好きです。

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佐伯胖

1939年岐阜県に生まれる。現在、東京大学名誉教授・青山学院大学名誉教授・信濃教育会教育研究所所長。専攻:認知心理学

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