ノルゲ 講談社文芸文庫

佐伯一麦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062902861
ISBN 10 : 4062902869
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
560p;16

内容詳細

染色家の妻の留学に同行し、作家はノルウェーに一年間滞在した。光り輝く束の間の夏、暗雲垂れ込める太陽のない冬、歓喜とともに訪れる春。まっさらな心で出会った異郷の人々との触れ合いを縦糸に、北欧の四季、文学、芸術を横糸に、六年の歳月をかけて織り上げられた精神の恢復と再生のタペストリー。野間文芸賞受賞作。

【著者紹介】
佐伯一麦 : 1959・7・21〜。作家。宮城県生まれ。高校卒業後上京。週刊誌記者、電気工などを経て作家活動に専念。1984年「木を接ぐ」で海燕新人文学賞を受賞。『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、「ア・ルース・ボーイ」で三島由紀夫賞、『遠き山に日は落ちて』で木山捷平文学賞、『鉄塔家族』で大佛次郎賞、本作で野間文芸賞、『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    数日かけて読んだ。まったく知らない土地に旅をしている感覚がつねにつきまとい、読み終えてしまうのが惜しいくらいだった。安心感に包まれて心地よくいられたのは、きっと著者がこの世界と人間を信じており、心身共に恢復への道を突き進んでいるから。理不尽と出会わないわけではないが、それもいつの間にか懐にくるんでいるから。私小説というのはフィクションなので、すべてが事実ではないのだろうが、どこか現実の出来事に寄り添っているような気持ちがしていた。私も恢復の途上にあるのだろうか。

  • しあん さん

    まさに異国の地での魂の再生の物語でした。輝かしいまでの北欧の自然、異国の人々とのふれあいは、時に衝突ともなり、読んでいて心が痛む場面もありましたが、それでもこの本の一行一行がとてもいとおしく感じられました。久しぶりに読みごたえのある長編を読み心が満たされました。

  • ヨノスケ さん

    妻のノルウェー留学に同行した1年間の滞在記である。とても分厚い本で、異国での日常生活が丁寧に綴られている。最初は劇的な事が起こりそうもない、この本を最後まで読み通せるか?心配だったが、そんなことはなかった。北欧での海外旅行気分を存分に味わう事ができ、いつかノルウェーに行ってみたいとさえ思えた。

  • W. さん

    フヅクエの日記をきっかけに、5ヶ月くらいかけて読みました。私小説と言われる分野は初めてで、最初はあまり面白くなかったが、ノルウェーで暮らす一人の人間の一年間を近くで一緒に過ごしたような気になりました。作者がノルウェーで暮らしていた1998年のフランスワールドカップは、高校生になる時期で初めてサッカーのワールドカップを見るきっかけになった多感な時期でした。最後にそこにつながったことが、自分にとってこの本と特別つながったような気がして嬉しかったです。 最後の終わり方がものすごくさわやか。

  • ゆかっぴ さん

    妻の留学に同行してノルウェーで過ごした一年間を綴った一冊。知り合いになった人たちとの交流や、自然、食べ物、日々の暮らしが丁寧に描かれていてよかったです。取り立てて大きな出来事が起こることのない日常がかえって私には興味深く面白かったです。

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人物・団体紹介

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佐伯一麦

1959(昭和34)年7月21日生まれ。宮城県出身。1990年『ショート・サーキット』で第12回野間文芸新人賞受賞。1991年『ア・ルース・ボーイ』で第4回三島由紀夫賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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