菊の御紋章と火炎ビン 「ひめゆりの塔」「伊勢神宮」で襲われた今上天皇 文春文庫

佐々淳行

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167560188
ISBN 10 : 4167560186
フォーマット
出版社
発行年月
2011年10月
日本
追加情報
:
16cm,344p

商品説明

過激派が跋扈した戦後最悪の危機をいかに乗り越えたか

今上天皇が、皇太子時代の「昭和50年」に沖縄と三重で遭遇した2つのテロ事件。危機一髪ならぬ「危機一発」の双方の現場で、警備責任者だったミスター「危機管理」は、いかに行動したのか。当時の過激派が総括しないまま、一部が「体制化」した今、「沈黙の掟」を破って書き遺す昭和の「大逆事件」との闘い。

内容詳細

今上天皇が、皇太子時代の「昭和50年」に沖縄と三重で遭遇した二つのテロ事件。危機一髪ならぬ「危機一発」の双方の現場で、警備責任者だったミスター「危機管理」は、いかに行動したのか。当時の過激派が総括しないまま、一部が「体制化」した今、「沈黙の掟」を破って書き遺す昭和の「大逆事件」との闘い。

目次 : 第1章 沖縄無血返還の大功労者・佐藤栄作死す―思わぬ「右」からのフックで三木武夫はノックアウト/ 第2章 「内戦」としての三菱重工等連続企業爆破事件―「狼」「大地の牙」「さそり」一斉検挙/ 第3章 聖域としての「ひめゆりの塔」―「沖縄返還阻止闘争」は民族独立運動だった/ 第4章 「ひめゆりの塔」火炎ビン事件の“真相”―見事な「ノーブレス・オブリージ」/ 第5章 交響楽『昭和50年』の間奏曲・クアラルンプール事件―米大使館占拠のテロリストに屈した「超法規釈放」/ 第6章 「懲戒栄転」で三重県警本部長へ―「危機管理の鬼」となり猛訓練の日々/ 第7章 史上初の「伊勢神宮」風日祈宮炎上―再び皇太子ご夫妻を狙った火炎ビン/ 第8章 懐かしの三重県警“昭和グラフィティ”―ノウ・モア・タヌキから意外な感謝状まで/ 第9章 さらば警察庁、こんにちは防衛庁―狂瀾怒涛の時代が終り、「治世の能吏」の時代始まる/ 第10章 “万年課長”の憂鬱―武功をたてすぎた武将の「敗者の条件」とは/ 第11章 私の考える「天皇制」―昭和の「大逆事件」との闘い/ 最終章 老兵は死なず、ただ書き遺すのみ―「虎ハ死シテ皮ヲ残ス」―老護民官のモノローグ(独白)

【著者紹介】
佐々淳行 : 1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛施設庁長官等を経て、86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。以後は文筆、講演、テレビ出演と幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • とくけんちょ さん

    危機管理が何たるものか、そのようなセオリーがない時代に自らの知恵と経験によって、警備体制を確立してきた第一人者の書。極左の波が荒れ狂っていた時代、常時臨戦態勢の緊迫感が伝わってくる。諸所にある天皇陛下の御心遣いに涙がこぼれた。佐々さんの上司に対する愚痴もご愛嬌。危機管理に携わる者にとって必読の書。

  • Willie the Wildcat さん

    危機管理における警備の妥当性。少々ぶっきらぼうに聞こえる著者の語りも、随所に真摯な姿勢。皇室、外国来賓の方々のエピソードの1つ1つが印象的。宿り木のための伐採を叱責する昭和天皇、あまごとやまめの違いを説明する皇太子、そして同行著者の食事に配慮される皇太子妃。三者三様でお人柄を表すエピソード。思わず微笑むエピソードも満載。特に、「ワシゼミ100匹」と「狸」は著者の人柄とも言える。何気に隣国を彷彿させたのが「四日市コンビナートの工場稼動停止」の件。考えることは時代を超えても同じなんだなぁ。(笑)

  • 金吾 さん

    危機管理の現場の状態が伝わります。当時の国と沖縄の意識の差を痛感しました。また責任を取らない役人や出世ゲームを念頭においている役人に辟易しました。

  • α0350α さん

    昭和50年!大変な年だったんですね。上司に嫌われ、沖縄・三重県警はのんびりした感じの中で孤軍奮闘する話が面白かったです。やっぱりこんな大変なことを面白く読ませるところがすごいですね。

  • ネコ虎 さん

    最低の警察庁長官浅沼清太郎という役人がいることをこの本で知った。事なかれ、無責任、責任転嫁、保身の権化だったらしい。よくこんな最低の仕事ぶりで出世してトップになったものだ。当然上司への取り入り方のみが最高であったのだろう。警察小説に出てくる悪いトップのモデルだ。佐々淳行氏がぼろくそに罵るのも当然だ。警察という国家秩序を守る仕事の邪魔ばかりする者は非難されて当然だ。佐々氏の考え方は「危機管理のノウハウ」に示されているが、それをキチンと実践した。この本はその証跡記録だ。サラリーマンも学ぶべきところ満載だ。

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佐々淳行

1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。目黒警察署勤務をふりだしに、警視庁外事・警備・人事課長、警察庁調査・外事・警備課長を歴任、「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等では警備幕僚長として危機管理に携わる。その後、三重県警察本部長、防衛庁官房長、防衛

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