疾駆する夢 下 小学館文庫

佐々木譲

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094080926
ISBN 10 : 4094080929
フォーマット
出版社
発行年月
2006年07月
日本
追加情報
:
16cm,713p

内容詳細

不屈の企業家精神こそがあらゆる難関を乗り越える―企業小説の最高到達点がここに。

目次 : 第9章 ’63ルマン二十四時間レース/ 第10章 モータリゼーションの到来/ 第11章 マスキー法への挑戦/ 第12章 対米進出の決断/ 第13章 バブル下の闘い/ 第14章 ありがとう同志たち

【著者紹介】
佐々木譲 : 1950年北海道生まれ。自動車メーカー勤務を経て作家に。79年『鉄騎兵、跳んだ』でオール讀物新人賞受賞。89年『エトロフ発緊急電』で、日本推理作家協会賞、山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まつうら さん

    (上巻の続き)後半はマスキー法対応のくだりが興味深い。アメリカのビック3はもちろん、トヨタも日産も対応に苦慮する中、ホンダがCVCCエンジンを開発し、他社に技術供与を申し出る。しかし多門はCVCCを導入せず、古田が遺していった直噴式エンジンを実用化してしまう! 直噴式は非線形制御になるので、電子制御を導入しなければ実現できないが、なんと現実よりも20年も早く実用化してしまった。。。さすがにこれはちょっと出来過ぎだが、ラストシーンの社長人事とあわせて、古田に対する多門の気持ちの現れだと思うと納得できる。

  • 秀玉 さん

    懐かしい〜。タイトルを見て読了を思い出しました。サラリーマン、開発者、日本の自動車産業の発展、国の思惑。佐々木譲さんとしてはこんな社会派小説もあるのですね。この中で語られる国の政策は他の小説、ドキュメンタリーでも言われていますよね。国産自動車の夢を持つ人、がんばりがなければ、日本はアメ車ばかりになっていたかも、それと小さく、弱い自動車会社が少しあるくらいだったのですかね。日本自動車産業の発展物語です。

  • hideki さん

    それこそ疾駆するように読み切りました。百田尚樹の海賊になった男や池井戸潤の下町ロケットよりも、私は楽しめました。また、佐々木譲のこうした作品は、私たちが知らない歴史の側面を教えてくれます。それは、小説であり著者の見方に偏っているかもしれませんが、下手な退屈な歴史本が、あたかも真実であるように語る内容よりも、面白くてリアルです。やっぱり佐々木譲の作品は全部読みたいですね。

  • Norikazu Torii さん

    元隅銀行=住友銀行ですよね。ここまで書いて大丈夫なんだろうか、、確かに、あの銀行はえげつないと聞いた事はありますが。

  • いっつぴょん さん

    実在のメーカー、人物、車が多数登場するので、とても判りやすく、読み進められました。読んでいるうちに主人公が実在したかの様にも感じてしまいました。自分の様な50代の車好きにはたまらない一冊。

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人物・団体紹介

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佐々木譲

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」で第五五回オール讀物新人賞を受賞。90年『エトロフ発緊急電』で第四三回日本推理作家協会賞長編部門、第八回日本冒険小説協会大賞、第三回山本周五郎賞を受賞。2002年『武揚伝』で第二一回新田次郎文学賞、10年『廃墟に乞う』で第一四二回直木賞を受賞。16年に

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