長沙作戦 緒戦の栄光に隠された敗北 光人社NF文庫

佐々木春隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784769825449
ISBN 10 : 4769825447
フォーマット
出版社
発行年月
2007年09月
日本
追加情報
:
16cm,315p

内容詳細

昭和16年12月、太平洋戦争開戦とともに香港要塞攻略のため、中国大陸における陽動作戦として長沙作戦が発動された。軍司令官による計画なき無謀ともいえる進攻作戦によって、補給のない日本軍は弾薬・食糧が尽きた―中国軍を侮り、死傷者が続出、ついに反転退却に至った長沙戦の実状を若き将校が克明に描く。

目次 : 第1章 陸軍士官学校(瓢箪から出た駒/ 生まれつきの歩兵 ほか)/ 第2章 初陣(タマの洗礼/ 陳家橋の緒戦 ほか)/ 第3章 第一次長沙作戦(作戦の発想/ 作戦目的 ほか)/ 第4章 第二次長沙作戦(嫌な予感/ 香港攻略戦 ほか)/ 第5章 作戦回顧(作戦の結果/ 関係首脳の回顧 ほか)

【著者紹介】
佐々木春隆 : 大正9年、熊本県生まれ。昭15年、陸士卒(54期)、第40師団に属して華中・華南に5年8ヵ月転戦。21年、復員。元陸軍大尉・元陸将補・元防衛大学校教授(陸上防衛学)・京都大学法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • toriarii さん

    太平洋戦争中前後の中国戦線をテーマにした作品。著者が実際の体験を基にしているだけあって連隊以下の描写は真に迫るものがある。同期や顔見知りがどんどん死んでいく状況はやはり戦争なのだということ実感させる。掲題にある長沙作戦は2次に分かれて行われており、中国派遣軍上層部の方針転換に振り回される現場部隊の悲哀が良くわかる。著者は第二次長沙作戦は準備不足で阿南将軍の願望ありきではじめたことに強い不信感を持っていたようだ。著者が所属した40D以外の作戦に参加した師団(3D、6D)の状況も知りたくなった。

  • dogu さん

    若き下級指揮官として戦った筆者。冷静でありながら情感のこもった筆致と豊富な作図で状況が分かりやすい。敵を侮り補給を軽視した第二次長沙作戦は負けるべくして負けた。後の敗戦の日々を予感させる。終始冷静な筆者の軍司令官阿南惟幾を「一将功成りて万骨枯る」と評しているのが味わい深い。

  • dongame6 さん

    終戦時大尉であった陸士出の著者が、自身の大陸での体験を基に記した自伝的戦記。「熊本県の小島から都会の福岡へ遊びに行くために陸士を受けたら、受かってしまい周囲が大騒ぎするので仕方なしに陸士に入った」という本人のエピソードが印象的。戦地では下級士官として連隊と大隊を往復する事が多く、大隊の苦労と連隊本部の空気の違いなどが凄く良く描かれており、連隊以下の戦闘指導ぶりが分かり大変面白い。長沙作戦、その後の二次長沙作戦に対する現場からの批判も頷ける物がある。中国戦線の実態、歩兵連隊の内情を描いた正に歩兵戦記と思う。

  • S.S さん

    祖父の所属してた部隊の話。命の重みを考えさせられる。

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佐々木春隆

大正9年、熊本県生まれ。昭和15年、陸士卒(54期)、第40師団に属して華中・華南に5年8ヵ月転戦。21年、復員。元陸軍大尉・元陸将補・元防衛大学校教授(陸上防衛学)・京都大学法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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