「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認 扶桑社新書

佐々木チワワ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594090265
ISBN 10 : 4594090265
フォーマット
出版社
発行年月
2021年12月
日本
追加情報
:
192p;18

内容詳細

「ぴえん系女子」、「トー横キッズ」、「自殺カルチャー」、「SNS洗脳」…闇に落ちる未成年たち。

目次 : 第1章 「ぴえん系女子」の誕生/ 第2章 「トー横キッズ」の闇/ 第3章 歌舞伎町「自殺」カルチャー/ 第4章 「推し活」と「男性性」の消費/ 第5章 ホストに狂う「ぴえん」たち/ 第6章 「まなざし」と「SNS洗脳」/ 特別対談 「九条の大罪」真鍋昌平×「ぴえん系の病」佐々木チワワ 歌舞伎町の住人たちの「病み(闇)」と「承認(光)」

【著者紹介】
佐々木チワワ : 2000年生まれ。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)在学中。10代の頃から歌舞伎町に出入りし、フィールドワークと自身のアクションリサーチをもとに「歌舞伎町の社会学」を研究する。歌舞伎町の文化とZ世代にフォーカスした記事を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    生まれた時からSNSがあった世代の女の子は、それ以前の日本人と全く別の生き物になってしまったようだ。ホストという推しに大金を浪費することで承認欲求を満たし、その金を得るために売春も厭わないとは。そんな彼女たちを捕まえて金をむしる男の生き様は昔と変わらないが、彼らもまた誇示的消費をしなければ認められない世界に生きているとは究極の刹那だ。ネットでつながる情報を無条件に信じて思考停止に陥るのは、拒絶される生の人間関係を恐れているのか。ずっと人嫌いを自任してきた私だが、もはやそんなレベルではないと痛感させられる。

  • rico さん

    トー横に集まる若者たち。いつの時代も家や地元とで折り合えなくて、居場所を探して彷徨う若者はいたけれど、SNSで「世間」が一挙に広がり多くの人々の目にさらされるようになった今、自分への、あるいは「推し」への「いいね」が、自分のよって立つ場所になっているのか。著者は、自らも歌舞伎町に通いつめていた女子大生ライター。同じような服装の少女たち、美しさを強調するホストクラブの広告。新宿の日常の風景の向こうの世界の「病」は、いつか歌舞伎町という結界を越えて、こちら側に溢れ出してくるのかもしれない。

  • TakaUP48 さん

    「ぴえん」って何?涙うるうるの絵文字”ぴえん”は、残念な感情から嬉しいまで使用範囲が広く、歌舞伎町にいる量産系女子を「ぴえん系女子」と呼ぶに至る。オーバードーズの病み系要素までファッション化なる。若き女子の推し活、ホス狂、ホスラブ、恐ろしき売り掛け連鎖にハマるのにも驚愕。Z世代のSNS全盛期に生まれたぴえん世代の存在価値を確かめるものは「かわいい」という言葉より、いいね!の承認数、フォロワー数なのか。SNSによって作られる外見至上主義、数字至上主義にため息。「?世代」の自分さえ染まっている現実にぴえん…。

  • キク さん

    実生活で「ぴえん」という言葉に出会ったことがないし、トー横キッズやホストクラブは僕の人生と接点がないまま終わる。でもそれらは、30年通っている紀伊國屋本店から徒歩15分の場所の話しだ。遠い国の戦争とは違う。なので、ウシジマ君の作者の破滅の予感がするぴえん系女子が表紙の本書を読んでみた。そこでは、承認欲求につけ込まれ、幼く弱いものから食い物にされていた。少女たちの全てのネガティブなことを「ぴえん」と語る語彙の少なさは弱さに繋がってしまう。僕は読んできた言葉によって「承認欲求」から護られていたのかもしれないな

  • ヒデキ さん

    読後の感想としては、 「これってマンガの中のお話・・・」 と思ってしまいました。 どうも、リアルな世界とは、思えなくて 歌舞伎町を舞台に生きる若い人たちが、 自分を商品化して、その評価をされる自分をまた、自分で 評価している・・・ 私には、判らない世界です でも、この子たちが、どこから、この場所にやってきたのかが気になりました

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佐々木チワワ

ライター。2000年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。高校生の頃から歌舞伎町に足を運び、トー横キッズやホストなどの現場を取材し、「歌舞伎町の社会学」を研究。自身もホスト通いを重ね、消費者としても参与観察を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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