南北朝時代 五胡十六国から隋の統一まで 中公新書

会田大輔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121026675
ISBN 10 : 4121026675
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
追加情報
:
286p;18

内容詳細

目次 : 序章 西晋の崩壊と代の興亡―五胡諸政権(1 西晋の崩壊と漢の勃興/ 2 代国の成立と滅亡)/ 第1章 北魏の華北支配―北朝1(1 拓跋珪の北魏建国/ 2 太武帝の華北統一と崔浩の蹉跌 ほか)/ 第2章 新たな「伝統」を創った宋―南朝1(1劉裕の宗建国/ 2 「伝統」の創出と粛清の嵐/ 3 宗・斉の文化)/ 第3章 孝文帝の中国化政策の光と影―北朝2(1 馮太后の諸改革と華北支配の浸透/ 2 孝文帝の中国化政策―洛陽遷都・礼制・官制・習俗/ 3 洛陽の栄華と門閥政治)/ 第4章 東魏と西魏の死闘―北朝3(1 六鎮の乱と爾朱栄の専横/ 2 東魏の権臣高歓の苦悩―勲貴と漢人貴族の狭間で/ 3 西魏の権臣宇文泰の復古政策―遊牧的官制と『周礼』制)/ 第5章 皇帝菩薩蕭衍と波乱の男候景―南朝2(1 梁の建国と天監の改革/ 2 皇帝菩薩の光と影)/ 第6章 もう一つの三国時代(北斉・北周・陳)―北朝4・南朝3(1 北斉―激化する権力闘争/ 2 北周―華北統一への道程/ 3 陳―南朝最後の王朝)/ 終章 南北朝時代のダイナミズム

【著者紹介】
会田大輔 : 1981年生まれ、東京都出身。2013年、明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(史学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、明治大学・東洋大学・山梨大学等非常勤講師。専攻は中国史(南北朝隋唐史)。第35回東邦学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    五胡十六国から南北朝にかけての中国王朝興亡史は、十以上の国が並立した最も不可解な時代だ。英雄も大戦もなく、血なまぐさい権力闘争と滅ぼし合いに明け暮れるのが百年以上も続いたのだから。日本の戦国時代など児戯かと思えるほど激動期が長く続いたのは、政治や民族や宗教が固定化しなかった時期だからこそだとわかる。狭い日本では伝統や血統に従っていればひとまず安心な部分もあったが、広大な大陸では力だけが正義という現実が骨身にしみていたのだ。現在の共産党による容赦ない統治も、無慈悲な歴史の果てなのだと痛感させられた。

  • Tomoichi さん

    三国志の時代が司馬氏の晋による統一で終わるから隋による中華統一までの時代って知識がすっぽり抜け落ちていたので購入。しかし想像以上に短命王朝と殺し合いでグチャグチャ。ある意味三国志より面白いんじゃないかな。

  • kk さん

    中国が支部五裂して王朝や権力主体が目まぐるしく交代した五胡十六国・南北朝期。本書は、そんな煩雑でめんどくさい時代を対象に、限られた紙幅の中、社会や各民族の時代的な特徴などをうまく捉え、手際よくわかりやすく仕立てています。基本的な視点としては、この時代を各民族や社会勢力が相互に入り混じるダイナミックなプロセスとして受け止め、そうした攪拌の中で隋唐帝国が胎動したものと論じています。いわゆる拓跋国家論へのアンチテーゼとなっています。事の当否は分かりませんが、とにかく読み応えのある一冊でした。

  • サアベドラ さん

    最新の研究成果を取り入れた南北朝時代の通史。2021年刊。著者の専門は北周官制史。北朝は遊牧民で南朝は貴族という古い見方や、近年の見立てである拓跋遊牧国家としての北朝諸王朝という見方、この2つに対し本書は北朝で行われた遊牧民と漢人の共同や南朝で創出された新しい伝統といったトピックを取り上げて、より解像度の高い見方を提示している。複雑で等閑視されがちな時代であるが、遊牧民と漢人がせめぎ合い、新しい中世的中国を生み出したダイナミックな時代であることが理解できた。無残な死が多すぎる血塗れの時代ではあるが。

  • かごむし さん

    副題の通り、南北朝時代といっても、日本の室町時代初期の話ではない。中国の5〜6世紀の、北魏が華北統一を事実上果たした439年から隋が中華を再統一する589年までを指す。舞台は乱世であるためエピソードには事欠かないしそれだけで面白いのだが、流動的な社会情勢、北方異民族の流入、異なる制度の融合・創出、そして生まれる文化・宗教などのダイナミックな展開が面白かった。中公新書なので淡々と事実を積み上げている記述が続くわけだが、その落ち着いた筆致の裏に透けて見える人間の面白さは、かえって小説よりもドラマチックだった。

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会田大輔

1981年生まれ、東京都出身。2013年、明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(史学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、明治大学・東洋大学・山梨大学等非常勤講師。専攻は中国史(南北朝隋唐史)。第35回東邦学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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