邦人奪還 自衛隊特殊部隊が動くとき 新潮文庫

伊藤祐靖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101029627
ISBN 10 : 4101029628
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
追加情報
:
336p;16

内容詳細

20××年平壌でクーデターが勃発、北朝鮮軍部はムスダンリからミサイル発射を企んでいた。米国は自国保護のためピンポイント爆撃へと動き出す。だがその標的近くで日本人拉致被害者6名が生存していることが発覚。日本政府は邦人奪還のため自衛隊特殊部隊の投入を決断するが…。海上自衛隊特別警備隊の創設者が、政府の動きや作戦行動を完全シミュレーション。驚愕のドキュメントノベル。

【著者紹介】
伊藤祐靖 : 1964(昭和39)年、東京都生れ。日本体育大学卒業後、海上自衛隊入隊(2士)。防大指導官、「たちかぜ」砲術長等を歴任。イージス艦「みょうこう」航海長時に遭遇した能登半島沖不審船事案を契機に、自衛隊初の特殊部隊である特別警備隊の創設に関わり、創隊以降6年間先任小隊長を務める。2007(平成19)年に中途退職(2佐)後、拠点を海外に移し、各国の警察、軍隊などで訓練指導を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • saga さん

    全てではないが海上自衛隊特警隊の小隊長・藤井3佐に仮託した著者の思いは理解できる。魚釣島での事案をプロローグに、特殊部隊の運用が説明される。政府の思惑、自衛隊高級幹部や幕僚長の能力、現場で身体を張る自衛官の思いが複雑に絡み合う構成だ。しかし、伏線が張られ(問題提起され)ても、それを回収しないモヤモヤ感が残った。巻末のかわぐちかいじ氏と著者の対談も、なんだかかわぐち作品の宣伝のように感じてしまった。

  • 財布にジャック さん

    普段の私なら手に取るようなことはなかっただろうと思いますが、友人が貸してくれたので読んでみました。自衛隊の活躍シーンがリアルでした。巻末のかわぐちかいじさんとの対談も良かったです。

  • Katsuto Yoshinaga さん

    “海自の特殊部隊は、暗闇での戦闘において、恐怖心を徹底的に煽り、敵の精神を壊す”とか、“金正男暗殺時の実際のキルポイントは医務室。真の実行犯はそこにいた”という見立てなど実に興味深い。また、“日本に軍隊は無いと宣言しているため、自衛官はジュネーブ条約等で定められている捕虜の権利が認められない”といったことにも驚かされる。先日読んだ茂木誠氏と同様に、北朝鮮は日本と和平交渉したいとの論も面白い。冒険小説読みとして、読むための知識は身につく。しかしながら、冒険小説としては駄作。著者の自慢がハナにつく。

  • てぃと さん

    さすがは元自衛官。リアルな描写に息をのみながら、ストーリーにも思い切りのめり込んでしまいました。実際の現場の自衛官の想いってこうなのだろうな〜と強く感じる場面が多々あって読み応えも十分、とても面白かった。巻末に作者とかわぐちかいじ氏との対談も掲載されていて、これも楽しめました。

  • オールド・ボリシェビク さん

    著者は元海上自衛隊員で、特別警備隊の創設に関わり、小隊長も務めた経歴を持つ。北朝鮮でクーデターが勃発し、軍部はミサイル発射を図る。米軍は基地への爆撃を計画するが、基地周辺に日本人拉致被害者がいるという情報が入る。日本政府は自衛隊特殊部隊の投入で被害者救出を決定する。さすがの経歴を持つ著者だけあって、ディテールに凝り、飽きさせないシミュレーションノベルだと言って良い。緊迫感溢れる展開は大したもので、一気に読ませる。余りに超人過ぎる主人公が気になると言えば気になるが。

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人物・団体紹介

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伊藤祐靖

1964年東京都生まれ。日本体育大学卒業後、海上自衛隊入隊。イージス艦「みょうこう」航海長在任時の1999年に能登沖不審船事案に遭遇。これをきっかけに全自衛隊初の特殊部隊である海上自衛隊「特別警備隊」の創設に携わった。2007年退官。拠点を海外に移し、各国の警察、軍隊などで訓練指導を行う(本データは

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