Books

隠れたる事実明治裏面史 講談社文芸文庫

伊藤痴遊

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065129272
ISBN 10 : 4065129273
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

かつて歴史とは、説き去り説き来たるものとしてあった。横浜生まれの自由民権の闘士がその抜群の話術を駆使し、無念にも散っていった有為の漢たちの志と怒りを語り、いつしか時代に取り残されてしまった者の悲しみを嘆じ、いま幅を利かせる顕官の人物と過去の行状を暴くとき、人びとはまったく別の相貌を帯びた維新の姿を知った。薩長中心の見かたから一線を画す、史談史論の雄篇。

目次 : 徳川幕府の覆滅/ 遷都の建議/ 明治政府の樹立/ 賀陽宮の陰謀/ 江藤井上予算問題の大衝突/ 山縣有朋と山城屋事件/ 長州藩と三谷三九郎/ 明治初年の暗殺三件/ 雲井龍雄の陰謀/ 廃藩置県の断行/ 尾去沢銅山の強奪/ 岩倉の洋行と留守内閣/ 横浜の奴隷解放事件/ 征韓論の真相/ 民選議院設立の建白/ 赤坂喰違の凶変/ 台湾征伐の内情/ 江藤新平の挙兵/ 大阪会議と木戸の再入閣/ 長州萩の内乱/ 熊本の神風連/ 東京の思案橋事件

【著者紹介】
伊藤痴遊 : 1867・3・20〜1938・9・25。講談師、政治家。旧姓は井上、本名仁太郎。横浜に生まれる。1881年、自由党に入党し、星亨門下の壮士として活躍する。加波山事件、静岡事件などに関係し処罰されたこともある。1887年からは双木舎痴遊と号して政治講談を創始(のち伊藤と改める)。卓越した話術で幕末維新の激動や政財界の裏話、人物譚などを巧みに談じて名声を得た。一方、東京府会議員などを歴任、1928年の最初の普通選挙で当選し、代議士となる(当選2回)。終生、話芸の向上発展に尽くし、話術倶楽部を創設、『痴遊雑誌』を創刊した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • FNS歌謡祭そっくりおじさん・寺

    いきなりお薦めである。図書館で借りたのだが欲しくなった。伊藤痴遊の政治講談が文庫になったのは多分初めてではないか?。この『明治裏面史』、私には『三国志』などよりよっぽど面白い。無人島に持っていく1冊にしても良い。明治初年のあらゆる事件を人間関係のゴシップも豊富に交えての痴遊の語り口が読みやすく相当に面白い。立川談志が、司馬遼太郎の元ネタは痴遊でないかと疑っていたが、この1冊はちょうど『翔ぶが如く』とシンクロしている。放送中の『西郷どん』でも学校の授業でも必ずはしょる数々のエピソード。まだまだレビュー続く。

  • hasegawa noboru

    明治、大正、昭和にかけて、講談師、自由民権運動の壮士、代議士として活躍したという著者による1916(大正5)年刊行本、昔日のベストセラーの文庫化だという、浅学にして知らなかった。「隠れたる事実」と副題めく修飾句にあるが「事実」を「ほんもの」と読ませている箇所が本文中にある。”講釈師見てきたようにホント言い”と褒めてあげたいような、明治維新期にまつわる人物中心の歴史談、新政府の政策、それに不満な旧守派士族たちの反乱の顛末、丁寧にわかりやすく語られていて、感心したというか、知らなかった多くを知った。

  • ks3265

    明治維新の話は、歴史の授業よりテレビ番組で知る機会が多いが、この本はそれ以上に細部に渡って詳細に記されていて、初めて知ることも多かった。さすがに講談師の本なので話はよどみないが、参考に記されている文書がほとんど漢文なので、それを読み進むのに時間がかかった。以外な事実も多くて大変参考になった。若い人におすすめです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items