とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起 講談社文芸文庫

伊藤比呂美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065282946
ISBN 10 : 4065282942
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
追加情報
:
352p;16

内容詳細

故郷をおんでて何十年、他国に流離で十何年、親も夫も子も危機で、死と老いと病とが降りかかる。それでも生き抜く伊藤しろみ。この苦が、あの苦が、すべて抜けていきますように。本書は詩であり、語り物であり、また、すべての苦労する女たちへの道しるべである。単行本未収だったとげ抜きスケッチ2篇を巻末特別収録。萩原朔太郎賞・紫式部賞W受賞作。

目次 : 伊藤日本に帰り、絶体絶命に陥る事/ 母に連れられて、岩の坂から巣鴨に向かう事/ 渡海して、桃を投げつつよもつひら坂を越える事/ 投げつけた桃は腐り、伊藤は獣心を取り戻す事/ 人外の瘴気いよいよ強く、白昼地蔵に出遇う事/ 道行きして、病者ゆやゆよんと湯田温泉に詣でる事/ 舌切らず、雀は婆を追い遣る事/ 梅雨明けず、母は断末魔に四苦八苦する事/ ポータラカ西を向き、粛々と咲いて萎む事/ 鵜飼に往来の利益を聴きとる事〔ほか〕

【著者紹介】
伊藤比呂美 : 1955・9・13〜。詩人。東京都生まれ。1980年代、女性詩ブームの先駆けとなる。出産育児エッセイの先駆けともなる。前夫と離婚し、1997年、子どもを連れて渡米。カリフォルニアでイギリス人パートナーと新家庭、やがて熊本に住む両親の介護のため日米を往復するようになる。2018年から3年間、早稲田大学教授。拠点を熊本に移す。子育て、更年期、介護―人生のおりおりを、詩に、文学に、昇華しつづける。90年代から始めた仏教文学、経典の現代語訳、人生相談においてもますます注目されている。『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』にて萩原朔太郎賞・紫式部賞をW受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • takao さん

    ふむ

  • numa さん

    あーーーーすごすぎる。逸脱からの逸脱からの、連想からの、飛躍からの、着地。すごすぎ。エッセイじゃない、小説でもない、じゃあ詩?いや詩というジャンルで括っていいのか?。 暖かく涙するシーンもあれば、ただただ言葉の迫力に気圧されるシーンもある、すごい。

  • にく さん

    詩集にしては具体的で言葉の量も膨大で、エッセイにしてはリズム感がすごくて歌のようだった。 図書館で本を数冊借りる際に、箸休め的なノリで詩集を借りるつもりでいたら、度肝抜かれた。 笑いも混じえた諸行無常の描写、女性って強いなあと思いました。

  • 鮒 さん

    伊藤御大の年表をある時期まで追っていた筈だが(ラニーニャあたりまでか?)その後つい最近までの何も知らずにおり、そして知っていたことは失念ということで、遅まきながら氏の音信をかなり交錯する時空差のもと(英訳でなので)読んだことになる。云ってしまうこと、云ってしまい切ること、声を以て事はなされる、ということを、氏の作品というか、声に触れる度に思い出し、思い新たにする。

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人物・団体紹介

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伊藤比呂美

1955年東京都生まれ。詩人、小説家。78年、詩集『草木の空』でデビュー、同年現代詩手帖賞受賞。80年代の女性詩ブームをリードし、「育児エッセイ」分野も開拓。2018年から21年、早稲田大学教授。06年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年紫式部文学賞、15

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