小説の認識 岩波文庫

伊藤整

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003109656
ISBN 10 : 4003109651
フォーマット
出版社
発行年月
2006年08月
日本
追加情報
:
15cm,303p

内容詳細

『小説の方法』の続編。『方法』で組織的に展開した考察、分析をよりいっそう個別に深化、発展させた11篇の評論から成る。「組織と人間」など社会と人間の関係への新たな視座も生まれ、読みごたえのある刺激的な評論集となった。

目次 : 芸による認識/ 現代文学の可能性/ 中間小説の近代性/ 本質移転論/ 我が秩序の認識/ 日本的人格美学/ 芸の技術と倫理/ ジョイスとグリーンの場合/ 諷刺の発想/ 近代日本人の発想の諸形式/ 組織と人間

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • マウリツィウス さん

    【日本文学と古典主義】フランス現代文学定義を「ユルスナール」と呼称する。シェイクスピア/ソフォクレスの二重劇場をフランス古典主義の矜恃とした傲慢をユルスナールは否定していたと判断、古典ギリシャ語を文明史遺産から古典化した英文学古典探訪をシェイクスピアは実際的には突破している。マルグリット・ユルスナールを用いたフランス現代思想意味、ロブ=グリエを再構成していく。/古典主義の傲慢は打ち砕かれる。螺旋階段に潜む透明巨獣こそが塗り替える『幻獣辞典』、伊藤整による古典主義様式追求はフランス語訳とされた新しい遺産を。

  • 有沢翔治@文芸同人誌配布中 さん

     日本とヨーロッパの文壇を比較した『小説の方法』。『小説の認識』ではこれをさらに詳細に論じている。生命と芸術との関係は「芸による認識」だけでなく、評論集全体を貫いている。  また「組織と人間」は文芸評論だけでなく社会とは何か、組織とは何か、そして本当に自由になれるのか、という現代的な問題を考察している。十一編の評論集。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51506484.html

  • 壱萬弐仟縁 さん

    1949〜53年発表。芸術は、生命をそれの働きという実質でとらえるために人間が作り出した認識の手段(11頁)。芸術は音の組み合わせ、痛さ、美しさ、悲しさ、楽しさの組み合わせ(36頁)。幸福に育った人たちこそ罪の意識を現世に対して持たねばならない(88頁)。特に、税金で暮している人たちは。地方公務員は賃金カットでデモしてるようだが。産業革命下の英国は、市民社会も救貧制度で貧困問題解決できるという希望があった(189頁)。今はどうか? 心もとない。芸術至上主義はよい芸術には家庭を犠牲に(260頁)。ワンマン?

  • Happy Like a Honeybee さん

    芸術とは作家の見出した生命の動きを、他のものへ移転し定着させる行為。 志賀直哉との対立があったからこそ、この本が現代まで読み継がれている。 白樺派を除き、作家など無産者階級であり構造的な被使用人。 自己を通し生かす道は、自己の経験を昇華させるしかなかった。 現代とは名作と呼ばれる小説も、厳しい環境で生活していた作家があってこそ。 小説家への認識に、変化を及ぼします。

  • ヴェルナーの日記 さん

    前作の「小説の方法」の続編であり、前作に比べ、より詳述に近代日本文学会の特異性を述べている。 「近代日本人の発想の諸形式」で、有名著作家たちを逃避型・破滅型・上昇型・下降型などに分類しているところが興味深い。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

伊藤整

1905年(明治38年)1月17日‐1969年(昭和44年)11月15日、享年64。北海道出身。本名は(いとうひとし)。1963年『日本文壇史』で第11回菊池寛賞受賞。代表作に『氾濫』『若い詩人の肖像』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品