完全版 最後の角川春樹 河出文庫

伊藤彰彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309421766
ISBN 10 : 4309421768
フォーマット
出版社
発行年月
2025年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

破格の構想力によって日本社会を揺り動かした戦後最大の出版人・角川春樹。父・源義との壮絶な闘争を経て社を率いると、数々のメディアミックス商法で社会現象を巻き起こし、出版・映画業界を根底から変革した。そして過激な風雲児はいま、「活字と書店」の守護神に―。文庫化に際し、大幅な増補を施した全軌跡の決定版。戦後文化史の新たな地平。

目次 : 序章 「角川/KADOKAWA」波乱の時代/ 第一章 敗れざる者/ 第二章 少年時代(〜二十二歳)/ 第三章 編集者時代(二十二〜三十三歳)/ 第四章 映画プロデューサー時代(三十四歳〜)/ 第五章 俳人と映画監督の間(四十歳〜)/ 第六章 収監そして復帰へ(五十一〜六十二歳)/ 第七章 最後の監督作品/ 第八章 それでも敗れざる者/ 終章 角川春樹、最後の戦い

【著者紹介】
伊藤彰彦 : 1960年生まれ。映画史家。映画人の栄光と挫折を濃密に描き、ノンフィクションの新たな領域を拓く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • PEN-F さん

    角川文庫からじゃなくて河出文庫から出版されているのが興味深い。この本は角川春樹氏のインタビュー形式をとっているので角川文庫の編集者だったらめちゃくちゃ気を使いそう。角川春樹氏は文学青年としての魅力ももちろんだが、やはり経営者としての資質そして魅力が群を抜いている。角川ミュージアムに行きたくなりました。

  • ヨーイチ さん

    信用している読み友氏のコメントを読んで購入、面白くって一気加勢(年取って、仕事もあり速いとは行かないけど)で読了。刑務所生活の経験者、新興宗教?紛いの言動とか兎角、盛名と共に毀誉褒貶が激しい人物で「強いけど怖い」って「文化人」らしからぬイメージを持っていた。 中身は仕事、功績だけでは無く、人物像も現れて来る描写、構成は見事。随所に引用される俳句も効果的だし、「印象が鮮やかで、好き」(上手いと小生が言うわけにはいかないでしょ) 続く

  • CTC さん

    3月の河出文庫新刊、単行本は11年毎日新聞。著者はデビュー作『映画の奈落』で[北陸代理戦争]の周辺を見事に書き切った映画史研究家。なぜ今角川春樹なのか。昨秋『週刊文春』に「石破茂は“霊能力者”に心酔している」との記事が載った。この“霊能力者”こそが春樹氏なのだ。今や大メディア企業となったKADOKAWAを歴彦氏と相剋しつつ育てた人物が「人の思いは紙を通じてしか伝わらないと信じています」と云う。春樹氏は石破さんを籠絡して私腹を肥やそうと云うのではない、「国策として書店振興をやってもらう」ためなのだ。

  • カノープス さん

    初読み作家。角川春樹…その人生と業績。伊藤の徹底した下調べと分析によるインタビューにより、それは明かされる。主役は角川であるが、伊藤が本当に優れた仕事をした事で得られた読み応え。出版界、映画界への影響や裏話、今だからこその再評価から角川家の家族史としての一面まで。読みどころは満載である。毀誉褒貶が激しい人物であるのは間違いない。が、本好きとしては、【紙の本と町の本屋を守る】ために【最後の仕事】として出版文化を守る戦いに挑む角川に胸が熱くなる。この貴重な評伝を残してくれた事に感謝したい。

  • go さん

    面白い。何て人生なんだ!一つ一つの事にちゃんと意味があって、聞いていて面白い。ハルキ文庫の本を読みたくなってしまうのはさすがです

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伊藤彰彦

1960年生まれ。映画史家。映画人の栄光と挫折を濃密に描き、ノンフィクションの新たな領域を拓く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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