原敬 外交と政治の理想 下

伊藤之雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062585934
ISBN 10 : 4062585936
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
496p;19

内容詳細

日露戦争後、西園寺公望内閣の内務大臣となった原は、山県有朋、桂太郎、大隈重信らとの対決を経て、ついに首相として初の政党内閣を成立させる。しかし、第一次世界大戦後の世界を見通し、新たな日本への道筋をつけつつあったさなか、東京駅で凶刃に斃れた―。理想を求めて格闘し、政治を知り尽くしたその生涯を描き、暗殺によって失われたその後の歴史の可能性を考察する。

目次 : 第4部 剛毅編(西園寺内閣を誕生させる―日露戦後に内相となる/ 政党政治家原敬の成長―内閣の実力者となる/ 米欧周遊とその後の円熟―米国への高い評価と日本の指針/ 実業への活動の広がりと充実―古河鉱業の近代化/ 選挙地盤の確立と郷里への思い―盛岡別邸と『南部史要』 ほか)/ 第5部 老熟編(「最後の危機」と政党政治への道―第一次世界大戦と大隈内閣/ 「一山百文」の精神の充実―腰越別荘新築・戊辰殉難者五十年忌/ 政友会の勢力回復と寺内内閣―中国外交とシベリア出兵、米騒動/ 原内閣の誕生と新外交―大戦後の外交と植民地/ 内政大改革の実施―教育・鉄道・国防・選挙区 ほか)

【著者紹介】
伊藤之雄 : 1952年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科修了、現在、京都大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    下巻では政友を掌握して、さらに山県や大隈などとも対立していくが初めての政党内閣を成立していきます。対立していた山県などにも評価されていき、さまざまな施策を打って生きますが、志半ばにして凶刃に倒れます。下巻ではどちらかというと政治がらみで非常に人物など多くでてきますがこの厚さを読み通せたのは筆者によるところが大きいと思います。政治家の評伝としては高坂先生の「吉田茂」と並んで何度も読みたい本になりました。

  • かんがく さん

    下巻では、政党政治家として活躍する原の後半生を描く。我田引鉄であらわされる利益誘導政治を行っていたイメージを著者は否定し、公利と国際規範を重視した政治家として評価する。彼が暗殺されていなければ、日本の政党政治と対中外交も実際よりもマシな形になっていたのではないかと思う。

  • pudonsha さん

    原敬は「我田引鉄」などとリベラル陣営から批判されがちだが、こうした議論は1960年代以降に鉄道の地方支線が赤字になったことがきっかけに起こったという。

  • Tetsuto さん

    本当に私心のない政治家だった。確固たる理想を持ち、それを実現する手法も考えることができ、さらに実行力も持ち合わせていた。武士ともまた違った威厳があった。敵を蹴散らすのではなく、巻き込んで味方にしていく。「世界の人々とともに春風の中に座っているような良い社会にしたい」原敬の理想は、なんと清々しいことだろう。どんなに忙しくても自分の責任を果たし、たいして見返りを求めない。原敬がもう少しだけ生きて、後藤新平を後継者に指名してくれたら今の日本の景色は大分違うものになっていたかな。原が目指した二大政党制は未だ確かな

  • R さん

    政治家に必要なのは理念,理念を実現するための政策,政策を遂行していく実行力,そして長期的な見通し。それらに加え,多くの人を引きつける個人的魅力。そんなことを考えた。

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