博物館のファントム 箕作博士のミステリ標本室

伊与原新

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087715453
ISBN 10 : 4087715450
フォーマット
出版社
発行年月
2014年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
260p;19

内容詳細

国立自然史博物館に預けられていた「呪いのルビー」が狙われた。最近、頻発している鉱物標本盗難事件との関連は?
もしや、呪いのルビーこそ<幻の宮沢賢治コレクション>なのだろうか――?60年にわたって増改築が繰り返され「迷宮」と化した博物館の旧館に棲みついた、変人博物学者・ファントムこと箕作(みつくり) 類(るい)。「何も捨ててはならぬ」が口癖の彼と、片付け魔の女性新人分類学者・池之端(いけのはた) 環(たまき)のでこぼこコンビが解決のために動きだす……!
(「呪いのルビーと鉱物少年」)

植物研究室の美女が中庭の毒草で元恋人へ復讐する!?「ベラドンナの沈黙」、絶滅したとされるニホンオオカミの伝説を追う「送りオオカミと剥製師(はくせいし)」、ニセ化石ビジネスの謎を巡る「マラケシュから来た化石売り」など、全6編の連作短編集。


【著者紹介】
伊与原新 : 1972年、大阪府生まれ。神戸大学理学部卒。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。2010年『お台場アイランドベイビー』(角川書店)で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ダイ@2019.11.2〜一時休止 さん

    連作短編集。博物館が舞台のウンチク満載の日常の謎系ミステリー。オオカミと甲虫の話が良かった。

  • tonnura007 さん

    自然史博物館の『赤煉瓦』に棲み込む博物学者ファントムと新人研究者池之端環。鉱物・植物標本・剥製など、博物館の所有する品に関連して起こる謎をファントムが解き明かす。 舞台設定が非常に特殊で読者は登場人物たちの膨大な知識を全身に浴びることになる。自分が知らないことがあまりにも多いことを改めてわかったし、宮沢賢治やポーが出てくることにも驚いた。北京原人化石紛失事件も初耳だった。 最終話のラストはとにかく壮大。博物学がもつ可能性の大きさがよくわかる。 また、それぞれの表題が秀逸で読了後に改めて見返すと味わい深い。

  • nico🐬波待ち中 さん

    動植物や化石、鉱物等を展示する自然史博物館を舞台にした連作短編。几帳面で片付け魔の新人研究員・環と、片付けが苦手な標本収蔵室のファントム、ことベテラン博物学者・箕作(みつくり)のやり取りが面白い。「どんな種にも、その種にしか語れない物語がある」探求心をとことん煽る「科学」の奥深さ。知れば知る程、知識だけでなく興味の幅も広がる。遥か古来より受け継がれてきた「科学」に果てしないロマンを感じた。伊与原さんの「科学」についてのウンチクは素人にも分かりやすくて面白い。自然史博物館に行きたくなった。

  • chimako さん

    作者の作品を始めて読んだのはもう6年も前。『月まで3キロ』だった。感想を読み返すと自分の「ツボ」だったのことを思い出す。それから『宙わたる教室』で定時制の高校生を全力で応援し、『藍を継ぐ海』での直木賞は一ファンとして嬉しかった。さて、本作。小難しい蘊蓄が散りばめられた科学エンタメなのだろうか?『宙わたる教室』が好きすぎる故か、科学謎解きは物足りないと言うか読みたいのはこれじゃないと思ってしまう。決してつまらない訳じゃないのだけれど。オオカミと頭骸骨の話は好みだった。

  • アルピニア さん

    2012年に「小説すばる」に掲載された6作品をまとめたもの。伊与原さんは、これまで「月まで三キロ(2018年)」以降の作品のみ既読。理系の蘊蓄がベースになっている作風は同じだが、この作品はやや軽めのミステリー仕立て。博物館のファントムこと「箕作」と新米研究員「環」のタッグで謎を解明していく。マイベストは、「ベラドンナの沈黙」。シェークスピアの「ロミオとジュリエット」になぞらえる優雅な復讐にうっとりした。どこからが創作?(特に第六話など)と思いながら読んでいたので、著者によるあとがきがナイス!だった。

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