触楽入門 はじめて世界に触れるときのように

仲谷正史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784255009056
ISBN 10 : 4255009058
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
253p;19

内容詳細

つねにネットに接続し、皮膚感覚を失ってゆく私たち。さわってないのにわかったつもり?「触覚の錯覚」は50種類超!さわり心地が思考をつくる?握手をするとき、握っている?握られている?私が感じる「この感覚」のふしぎに、目をひらく―触感テクノロジーの最前線!

目次 : はじめに―触楽への招待状/ 1 触れるってどういうこと?/ 2 私たちは外の世界をどのように知る?―科学からみた触覚/ 3 なにかを感じているとき、いったいなにが起きている?―共通感覚としての触感/ 4 触感は世界と「わたし」をつなげている/ 5 実在感をつくり出す―テクタイル・ツールキットの発明/ 終章 触楽の未来

【著者紹介】
仲谷正史 : 1979年、島根県生まれ。2008年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。同年、民間企業において触感評価技術の開発に従事。2012年8月より、共同研究先であるColumbia University Medical CenterにてPostdoctoral Research Fellow。Fishbone Tactile Illusionを心理学・工学の観点から評価した研究を発展させ、メルケル細胞の生理学研究に従事。現在はJST‐ACCELプロジェクト「触原色に立脚した身体性メディア技術の基盤構築と応用展開」の特任研究員として参画。慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科にて特任准教授(非常勤)

筧康明 : 1979年、京都府生まれ。2007年、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。2008年から慶應義塾大学環境情報学部で研究グループを立ち上げ、現在同大学准教授。2015年3月からは、マサチューセッツ工科大学メディアラボ訪問准教授。素材特性とデジタル技術を掛け合わせた五感を刺激するインタラクティブメディアの開発、およびメディアアート表現の開拓を行う。これまでにSIGGRAPHやArs Electronicaなど国内外の学会、展覧会で研究・作品を発表し、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞など受賞も多数

三原聡一郎 : 1980年、東京生まれ。2006年情報科学芸術大学院大学卒業。アーティスト。音、泡、放射線、虹、微生物、苔など多様なメディアを用いて、世界に対して開かれたシステムを芸術として提示している。2011年より、テクノロジーと社会の関係性を考察するために空白をテーマにしたプロジェクトを国内外で展開中。山口情報芸術センター在職時に未来の芸術への可能性として触覚に注目しテクタイルに参加

南澤孝太 : 1983年、東京生まれ。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻博士課程修了。博士(情報理工学)。2010年4月より慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)で触覚メディア・身体性メディアの研究グループを立ち上げ、現在KMD准教授。JST CRESTさわれる情報環境プロジェクト、JST ACCEL身体性メディアプロジェクトを通じて、触覚を活用し身体的経験を伝えるインタラクティブシステムの研究開発を行ない、SIGGRAPH Emerging Technologies等における研究開発、テクタイルの活動を通じた触感コンテンツ技術の普及展開、産学連携による触覚メディアの社会実装を推進している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アナクマ さん

    ◉新しい価値観を示せるという点でアートとの親和性が高い印象。背中コピー機、バウハウスやセザンヌ、目の見えない人が描いた水流、オノマトペ芳一!◉「子どもの心を 一生のあいだ 自分の中に持ち続けるということは 知りたいという好奇心や わかる喜び 伝えたいという気持ちを 持ち続けるということ」ブルーノ・ムナーリ。◉最後に、触感のお土産を推奨「私がそこにいた、ということの証拠…自分が一度でも触れたものは、そのときの体験の記憶を織り込んだものに変わる。唯一性とも個別性とも言うべきなにかを担っているのではないか」→

  • 501 さん

    著者は現代科学側にいる方々。人間から触覚を遠ざけていった現代科学が、触覚への回帰の流れを作り出しているのが面白い。触覚への哲学的な考察ではなく科学的に触覚の不思議を解き明かしていく。どの項目も刺激的な内容だった。

  • りえこ さん

    触角に興味を持ち、調べたいと思い、読みました。確かに言われてみるとそうだなーということがたくさん書いてあり、とても面白かったです。便利になって、どんどん五感を使わなくなってきていると思うので、たくさん五感を使って研ぎ澄ませていきたいです。

  • アナクマ さん

    情報環境が劇的に変化して、皮膚感覚が置いてけぼりに(心身分離。ライナスの安心毛布を理解できるか)。触覚に関する話題豊富、気づきも多い。◉身体性認知科学の成果→温かい飲み物、やわらかいイスは態度を軟化させ、重いクリップボードはその人物を重要視させる。自動車のボディの歪みチェックは軍手をはめて行う。目をつぶって握手。握っている?握られている?◉モノと五感の接点に身体がある(客観的に評価する難しさ)。皮膚の面積は一畳分、3kg。皮膚センサは細胞の変形と温度。テニスガットの錯覚、ベルベットハンド・イリュージョン。

  • T2y@ さん

    読書にせよWebにせよ、視覚ばかりに頼っている日常を考えさせられる。 触り心地が生む『錯覚』、ハグのリラックス効果。“触れる事は、心の接触” 皮膚感覚で感じ得られるものは、おどろくほど多い。

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