ひめゆりの塔をめぐる人々の手記 角川文庫 改版

仲宗根政善

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041515013
ISBN 10 : 4041515017
フォーマット
出版社
発行年月
1995年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,445p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 三代目 びあだいまおう さん

    忘れてはいけない事、知るべき事、語り継がれるべき事がある。ひめゆりの塔の悲劇もそう。戦争の悲惨さ、平和への願い、命の尊さ!彼女たちの気持ち・覚悟・使命感が、一人称で連なり紡がれる「手記」となり、叫びとなって切なく伝わってくる。傷ついた兵士達の看護という尊き志を必死の働きで遂げる学徒隊。時に敬われ、時に罵倒されながらも必死で頑張るその姿。尊さを超越した何かにしか思えない。耐え忍び皆で歌う姿、彼女たちを偲び創られた歌の数々に涙を禁じ得ない。彼女たちの魂かけた祈りと涙。決して忘れてはならない!必読書です‼️🙇

  • 榊原 香織 さん

    悲惨すぎて、リゾート沖縄、ハイさーい、とかいう気分は飛んでしまった。 上陸戦とは、一般市民が前線に置き去りにされること。 生き残った引率教師と生徒の手記。

  • へくとぱすかる さん

    沖縄戦が、いきなり艦砲射撃の開始から書かれる。すでに空襲で那覇は焼け跡になっていた。ひめゆりの悲劇は、まだそれでも始まってさえいない。銃弾と砲撃が飛び交う中、女生徒たちは必死で看護に働き、そして負傷・流血の果てに死んでいく。屍臭と排泄物の臭いの中、食糧も満足になく、医薬品も包帯もない。何度「自決」という言葉が出てくるのか数え切れない。戦場では人の死にこんなに鈍麻になってしまうのか。この世の地獄というより、これこそが地獄。これは生き残った教師が、贖罪として平和を願い、今の私たちに残してくれた貴重な本である。

  • ロビン さん

    学徒動員が行われ沖縄戦全体では約2000名以上の生徒が亡くなった。その中で沖縄師範学校女子部、沖縄県立第一高等女学校の生徒は生徒・教師240名のうち136名が死亡。本書はその「ひめゆり学徒隊」の引率教諭であった著者が、自身の記憶と生き残った人たちの手記を纏めて書いたもの。沖縄に一人旅した時ひめゆりの塔、平和祈念資料館に行きガマにも入らせてもらったが、本書を読み戦争のおぞましさ、その非人間性への怒りと平和への誓いを新たにした。輝かしい青春を生きるはずの若い命を、もう二度とこんな地獄に落としてはならない。

  • takam さん

    当時15歳から18歳の少女たちが沖縄戦で経験したことは文章では描き切れないほどの凄惨であったに違いない。その中でも家族や国を想い、亡くなられていった少女たちは無念でならない。本来国民を守るべき国や軍隊が命を軽視し、彼女たちを死に追いやった側面は否定できない。軍人たちが玉砕を促すあまり、それにつられて守られるべき住民たちも巻き込まれた形だ。本書では複数の生存者の手記が掲載されており、一つの場面を複数の視点で見ることができる。沖縄戦のような極限では生き残るも死ぬも紙一重の差でしかなく、運命論を意識せざる得ない

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