近代日本の美術思想 美術批評家・岩村透とその時代 上

今橋映子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560098189
ISBN 10 : 4560098182
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
716p;22

内容詳細

黒田清輝や森鴎外の盟友でありながら、忘却の彼方となった美術批評家・岩村透。美校初代の西洋美術史教授の彼は、一九一〇年代の日本で、百年後の「美術と社会」を見据え、美術ジャーナリズムやアーツマネジメントを展開。言論統制下に美術行政を論じながら早逝した仕事の全貌と、多分野の人々との共闘の足跡を辿る。上巻は、感興と挑戦をモットーに美術界を牽引する若き岩村の姿が蘇る。

目次 : 第1部 岩村透を読み直すために(その生涯(一八七〇‐一九一七)/ 岩村透研究の推移と問題点/ 美術批評史研究の推移と岩村透の位相―批評期区分の試み)/ 第2部 世紀転換期の美術批評と岩村透の仕事(美術批評はいかにして可能か/ 技芸家のための西洋美術史/ ボヘミアにズムの仕掛け人―「巴里の美術学生」の波及力)/ 第3部 明治大正期の初期社会主義と美術批評(坂井犀水と初期社会主義/ 岩村透と初期社会主義/ 先取られた追悼―森鴎外「かのやうに」における岩村透像)/ 第4部 前衛史観に抗して(『美術新報』改革とその戦略(一九〇九‐一九一三)/ 文展時代“小芸術”―“民藝”直前の装飾美術運動)

【著者紹介】
今橋映子 : 1961年、東京生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科・教授。博士(学術)。専門は、比較文学・比較文化。『異都憧憬 日本人のパリ』(柏書房。1993年)でサントリー学芸賞、渋沢クローデル特別賞を受賞。『“パリ写真”の世紀』(白水社、2003年)で重森弘淹写真評論賞、島田謹二記念学藝賞、日本写真協会賞学芸賞を受賞。パリ神話と外国人芸術家の関係を扱った異文化表象論、都市写真を中心とする写真文化研究などを経て、2008年以降は、日本近代美術批評を思想文化の中で問い直す仕事を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アメヲトコ さん

    超絶大部、一冊でも辞書みたいな厚さですが、これでも半分! 感想は下巻まで完走した後で。

  • 小谷野敦 さん

    「かのやうに」のモデル> 鴎外の「かのやうに」の秀麿を批判する綾小路のモデルが岩村透だというところを読んだが面白かった。もっとも私としては大逆事件の時必死に保身に走っていた夏目漱石についても論及してほしかったがそれは無理か。

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