分冊文庫版 塗仏の宴 宴の支度 中 講談社文庫

京極夏彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062753678
ISBN 10 : 4062753677
フォーマット
出版社
発行年月
2006年04月
日本
追加情報
:
15cm,319p

内容詳細

「私はいつだって、何も解っちゃいなかったのだ―」。元編集者・加藤麻美子を悲嘆の淵へ突き落とした修養団体「みちの教え修身会」と“謎の薬売り”尾国誠一の暗躍に関口は呟く。一方で古武術の一派「韓流気道会」に襲撃された中禅寺敦子に「私は先のことが判るのです」と告げた女あり。その名は華仙姑処女。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • がたやぴん さん

    抜群の良作。有名な魍魎や鉄鼠よりこっちが好き。1話目なんかモロ好み。宗教と歴史で唯一興味のある神社関連がベースで、運良く地理的にも中北部九州の民話だったため手持ちの駒が機能し、蘊蓄に割と付いていけるのが嬉しい。「関口黙れ、話の腰を折るな」と思えたことは自慢したい。更に2話目は聡明な敦子の登場と、スーパースター榎木津の活躍もあり大満足。これを短編集という枠に入れるなら既読書歴代1位の1冊。たぶん同じネタを、他の作家が既存のシリーズ物に組み込んでいたとしても、ここまで絶賛できないだろう。ビバ京極。

  • セウテス さん

    中巻。関口は捕らわれたまま、彼が思い出す形で物語が語られる「ひょうすべ」では、年始の挨拶に京極堂を訪れた祭の、ひょうすべ談義から始まる。怪しげな団体や後催眠など、上巻の謎とどうやら繋がってくるらしい。「わいら」は、中禅寺敦子が韓流気道会を取材し襲われる中、上巻で名前の上がっていた華仙湖乙女と知り合う。敦子は二人で榎木津の元へ行き、榎木津は二人を助け華仙湖の催眠を読み取る。情報を小出しにし、レギュラー陣一人一人との事の起こりに変化をつける事で、興味を無くさずに読める、たいへん匠な描き方だと感激すら覚える。

  • えみ さん

    怪し妖しと疑心暗鬼。魑魅魍魎蔓延る人の世に本当に恐ろしいモノとは何かということを教えてくれる。苔むした記憶の奥底に見てはいけない何かがある。薄幸の女・加藤麻美子と無意識に先読みをしてしまう華仙姑処女。この先も重要な役割、謎解きの鍵になる二人の女性がここに登場。それぞれに病んでいる。表面以上に内部に浸透した病み。それぞれの背後に見え隠れする男の影は決して忘れてはいけない。暗躍するその男の目的はだ。「ひょうすべ」「河童」の言葉の歴史を語る京極堂講座は早くも再読したくなるような独特見解をお披露目。面白い展開!

  • ゆいまある さん

    ひょうすべでは話は大きく動かず、関口と京極堂のやや冗長とも思える会話が続く。覆面歌人のあっと驚く正体が明らかに。次のわいらでは敦子と京極堂が子供時代から親には養育されず、それぞれ別に育てられた過去が語られる。敦子が姉のように慕っていた人が京極堂の妻となった。悪役だと思っていた占い師は薬屋尾国に操られていただけ。黒幕は尾国なのか。榎木津が今までになくまともに活躍する。村を消滅させたのは布由なのか。鳥ちゃんいなくてちょっとコミカルなシーンが少ないぞ。次はいよいよ木場登場?下に続く。

  • ソラ さん

    宴の支度というようにまだ物語は支度の段階。上巻に出てきた村の消失に関係する人物の登場など少しずつ話が進んでいっている雰囲気だが、まだまだ何が何やらわからない。尾国という人物はいったい何者なのかというのも見当がつかない。

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人物・団体紹介

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京極夏彦

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、お化け友の会代表代行。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木三十五賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞など受賞多数

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