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もののけdiary

Natsuhiko Kyogoku

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784265831197
ISBN 10 : 4265831192
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

どうしても怖がらせたい魔王vs.まったく気にしない少年の、30日間の不気味でヘンテコな交流録。

江戸中期に誕生した物語、「稲生物怪録(いのうもののけろく)」。
主人公の稲生平太郎と、人間を怖がらせにやってくる妖怪たちとの不思議な交流を描いた物語。
江戸中期に著されたこの交流録は、独特の不気味さとユーモラスな内容から、何度も小説化、絵本化、舞台化され、最近ではマンガ、オペラなどにもなりました。
今日まで発展をとげている、「妖怪物語の最高峰」ともいえる物語です。
魔王をはじめ、多くのあやしげな妖怪が現れるだけではなく、現在も存在する場所や、実在した人物が登場します。

また、発祥地である広島県三次市では、ゆかりの地めぐり、貴重な資料を集めた三次もののけミュージアムなど、さまざまな形で「稲生物怪録」を楽しむことができます。
この「稲生物怪録」が妖怪創作の名手、京極夏彦と石黒亜矢子の共演で絵本になりました。


【著者紹介】
京極夏彦 : 1963年生まれ。北海道小樽市出身。日本推理作家協会監事。世界妖怪協会・お化け友の会代表代行。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1997年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花賞。2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞。2004年『後巷説百物語』で直木賞。2011年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞受賞。2016年遠野文化賞受賞。2019年埼玉文化賞受賞。2022年『遠巷説百物語』で第56回吉川英治文学賞受賞

石黒亜矢子 : 1973年、千葉県生まれ。絵本作家・絵描き。化け猫や妖怪などを主題に国内外で個展を開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    京極 夏彦は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。江戸時代に成立した妖怪物語の最高峰とも言える広島が舞台の『稲生物怪録』を題材にした稀代の妖怪作家・京極夏彦×妖怪画家・石黒亜矢子のコラボ絵本、妖怪好きの大人が楽しめる作品でした。 https://www.iwasakishoten.co.jp/news/n105097.html

  • ☆よいこ

    分類913。京極夏彦版『ばけものやしき』妖怪絵本▽半年くらい前に友人の平太郎(へいたろう)の家に化け物が出るという噂が立った。怖がりの僕は近づかなかったが、そのうち落ち着いたようだったので暫くぶりに平太郎に会いに行った。平太郎は化け物が出た毎日を順に話してくれた。大きな顔だったり、もぞもぞ動くものだったり、べろべろ舐めてくるものだったりが出てきた。平太郎は面白がったりもしたがすぐに飽きて慣れて寝てしまう。そのうちに化け物が根を上げて打明話をしてきた▽石黒亜矢子さんのイラストがピッタリ。平太郎はイケメンだな

  • ままこ

    出るわ、出るわ、不気味ヘンテコなモノが日替わりで。実際こんなのが出てきたら嫌すぎるけど、飄々とした語り口で怖くない。落語を聴いている感じでクスッと愉快になってくる。肝の据わり具合が半端ない平太郎でも、大量のあれはさすがに気持ち悪かったね。どろにゅうどうも嫌だな。文・京極夏彦さん、繪・石黒亜矢子さんの最強もののけタッグ。メジャーな妖怪がいないさすが目の付け所が違う京極さん。『稲生物怪録』がモチーフの妖怪絵本。キモ面白かった。

  • 天の川

    江戸時代中期の実在の人物、広島藩藩士稲生正令、幼名を平太郎。彼が16歳の時に体験したという『稲生物怪録』を底本とする本作。怖がりの友人に半年前の妖怪三昧を語る平太郎は何ものにも動じない美少年。連日現れる妖怪をやっつけるでもなく平然と。たまに唐臼妖怪の臼にお米を入れてみたりして。彼が語れば、どの妖怪もどこかユーモラス。気持ち悪かったのは”頭が煮えてイボからミミズが湧き出る妖怪”かな。妖怪を描かせたら右に出るものがない石黒亜矢子さんの絵がやっぱり良い♪京極さんだけでなく、多くの方々が作品化されているようです。

  • sin

    海外で家に変事があると云うとポルターガイストの様に家具が飛んだり、石が降ってきたりと物理的な現象が現れる様だが、いやいや本邦ではこんなにも多彩な変事が繰り広げられるとは見事なものである。それらの怪異に遭遇して平太郎が猫の様に寝てばかりいるのは関心を持たないのが一番と云うことだろうか?以前、終電を逃したJRの待ち合いで寝ていると、ふと目が覚めたら向かいに不自然な人影があるのに気が付いた。ちょうど丑三つ刻…ゾッとして直ぐに寝たら始発前には居なくなっていたからそういうことなのだろう。

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