日本プラモデル興亡史 子供たちの昭和史 文春文庫

井田博

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167679897
ISBN 10 : 4167679892
フォーマット
出版社
発行年月
2006年05月
日本
追加情報
:
16cm,253p

内容詳細

「のらくろ」に夢中になった昭和初期。模型飛行機作りに熱中し、ついには自ら小売店を開業した開戦直前。そして太平洋戦争中、軍役についた著者の作った模型飛行機はシンガポールの大空を舞った。終戦後、細々と再開した模型屋にプラモデルブームという神風が吹く…。日本の歩んだ道を色濃く映す昭和模型史。

目次 : 第1章 プラモデルとの出会い(駐留軍が連れてきたプラモデル/ 世界最初のプラモデルとは? ほか)/ 第2章 プラモデル前史(私と模型飛行機の出会い/ 模型飛行機の誕生 ほか)/ 第3章 プラモデルの黄金時代(模型屋を再開/ 小倉井筒屋に模型店を開く ほか)/ 第4章 プラモデル、大人の成熟した趣味へ(プラプレーン・コンテストの開催へ/ プラプレーン・コンテストの光と影 ほか)/ 第5章 プラモデル、新しい時代へ(ミニ四駆ブームと出戻り(?)モデラー/ 新しいメーカーの誕生、プラモデルのこれから)

【著者紹介】
井田博 : 大正9(1920)年、現在の北九州市八幡東区に生まれる。幼いころからの模型好きが高じ、19歳のときに自家の一隅で模型屋を開業。昭和17年出征、翌年秋ビルマで戦傷、内地で終戦を迎える。22年、模型店(博巧社)を再開。24年小倉井筒屋に模型部を出店。41年日本初のプラモデル専門誌『モデルアート』を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinupon さん

    プラモデルの歴史が詰まっている本です。一小売店が子供たちに夢を売る仕事って良いですね。

  • 植田 和昭 さん

    幼少の頃、ギャオスやサンダーバードのプラモデルを50円とかで買っていた。一番記憶に残るのは、4歳くらいの時に買った零式観測機だ。モーターでプロペラが回るようになっていたが、モーターは買えなかった。近所に模型店ができて初めて買ったのは72分の一ファントムだった。以来土曜日になると模型店に行き、陸海空のスケールモデルを作っていた。ガンダムブームが起こったのは中学生の時で、キットを探し求めた。高校大学と細々と模型作りは続いたが、いったん止めしまった。40歳ころに数年間作った。プラモデルの歴史がよくわかった一冊。

  • 富士さん さん

    アニメとの関係を知りたくて手に取りましたが、著者のキャリアがおもしろい。趣味を仕事にして、メーカーや出版社ならいざ知らず、学校や軍までも巻き込み、地方都市から模型文化を広めていったその活動は、70年代に草の根的にアニメコミュニティを広げ、作り手にも多くの人材を送り出したオタクたちの動きを彷彿とさせるものがあります。歴史著述としても、見聞きしたものだけでなく、ちゃんと調査をされています。しかし、どうしてもミリタリーモデル中心で、70年以降の記述が薄く、プラモデルはまだまだ研究の余地があるなと思わせます。

  • こう さん

    戦前の木製模型から、戦後、静岡を中心としたプラスチックモデルの発展を、模型屋での経験、模型誌『モデルアート』の創刊など、昭和の模型業界で活躍した著者が自身の体験を元に詳しく記しています。 非常に貴重な文化的資料です!

  • takahashi さん

    提供する側から見た庶民文化の歴史というのは、社史という形で纏められたりはする事はあるけれど意外と表に出てこないので、こういう本はとても面白く読めます。内容の中心になるのがスケールモデルの隆盛までというのは一人の筆者によるものなので仕方ないですけど、昭和50年代以降のキャラクター模型における歴史を提供側から俯瞰する書物も見てみたいなあ(ガンプラに関しては既に存在してるからそれ以外の所、アオシマとかクラウンとか童友社なんかが子供たちを魅了してたあたりのやつを是非ひとつ…)。

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井田博

大正9(1920)年、現在の北九州市八幡東区に生まれる。幼いころからの模型好きが高じ、19歳の時に自家で模型店を開業。昭和17(’42)年出征、翌年秋ビルマで戦傷、内地で終戦を迎える。22(’47)年、模型店(博巧社)を再開。24年小倉井筒屋に模型部を出店、以後八幡、博多の井筒屋にも出店。41(’6

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