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ラスト・ワルツ 胸躍る中国文学とともに

井波律子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000255073
ISBN 10 : 400025507X
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『論語』『世説新語』『三国志演義』『水滸伝』…爽快きわまりない“〓の精神”と、どんな逆境をも笑い飛ばすユーモアに貫かれた、胸躍るような中国古典文学の世界。そして生涯惚れ込み聴き続けた“ザ・バンド”―。志を貫き闘いぬいた好漢たちの“見果てぬ夢”に深く共感し、その魅力を語り続けた著者の、鮮やかなラスト・ワルツ。絶筆となった「わたしの水滸伝」も収録する。

目次 : 1 中国古典文学の愉しみ―ことばとユーモア(中国古典の鋭さとユーモア感覚/ ことばとユーモア ほか)/ 2 作品を読む―露伴、水滸伝(露伴の中国小説―『幽情記』と『運命』について/ わたしの水滸伝(第一部))/ 3 書物の玉手箱(『源氏物語』(中)角田光代訳/ 『顔真卿伝―時事はただ天のみぞ知る』吉川忠夫著 ほか)/ 4 ラスト・ワルツ―見果てぬ夢とともに(夢の証/ 私の人生を変えた映画『ラスト・ワルツ』 ほか)

【著者紹介】
井波律子著 : 1944‐2020年。富山県生まれ。1972年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。金沢大学教授、国際日本文化研究センター教授などを歴任。専門は中国文学

井波陵一 : 1953年福岡県生まれ。1978年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。1981年井波律子と結婚。京都大学人文科学研究所教授を経て、京都大学名誉教授。専門は中国文学。訳書に『新訳紅楼夢』(全7冊、岩波書店、読売文学賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 崩紫サロメ

    2020年に他界した著者の遺稿集。著者に憧れて生きてきた私にとっては、涙無しには読めないものだった。タイトルは著者が熱愛したロックグループ〈ザ・バンド〉のコンサート映画。100回以上、生活の一部として見たという。著者の文章の躍動感や反骨精神溢れる人物の魅力的な描写はこういうところから来るのだろうか。著者がザ・バンドの音源を見果てぬ夢の証として聞き続けたように、私も著者の『中国的レトリックの伝統』を読み続けるのだろう。

  • アカツキ

    著者の死後、夫によってまとめられた最後の書評・エッセイ集。絶筆となった「わたしの水滸伝」収録。中国文学が中心だが、好きな音楽、自分の家族や暮らしについても詳しく書かれている。バンドの語りで三国志を引き合いに出してきたのは予想外過ぎて笑った。

  • 河イルカ

    図書館本 2020年に亡くなった著者の遺稿を、夫が整理したもの。 収録された文章は中国の古典や自身の生い立ちなど多岐にわたるが、圧巻なのは水滸伝の解説と、ザ・バンドの熱愛ぶりについてだ。 前からかなりフリーダムな人だと思っていたけど、想像以上の自由人だった。 だがそうであればこそ、水滸伝の好漢も共感を交えて生き生きと描けるのだろう。水滸伝もぜひ読まねば。

  • すいれん

    遺稿集。中国文学以外にロックバンドや映画、幸田露伴、書評など。きっぱりした文体が好きで翻訳は勿論いろいろ読んできた。世説新語、論語は凄くわかりやすかった。まだ水滸伝は読んでいないので、ゆっくり楽しむ予定。円地文子読みたくなった。昔新潮文庫で少し読んだだけだから。中学生の頃から読書を支えてくれていた方だったなぁ、と改めて思う。合掌。

  • 山陰 柴

    連れ合いの井波凌一の井波律子への追悼の本だと思う。律子氏はザ バンドのファンでバンド解散スペシャルのDVDを観て、くじけそうな自分を鼓舞して何度も観たと語る。『〜力及ばずして仆れることを辞さないが 力を尽くさずして挫けることを拒否する」を信じて仆れるまで頑張ってはった。と、愛情ある凌一氏の語りが胸を打つ。私は不慮の事故とで亡くなられたと知ったのは一年後でした。

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