飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ 若き医師が死の直前まで綴った愛の手記

井村和清

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396612474
ISBN 10 : 4396612478
フォーマット
出版社
発行年月
2005年07月
日本
追加情報
:
20cm,236p

内容詳細

死にたくない。生まれてくる子の顔を見たい…。不治の病に冒された青年医師が、最後まで生きる勇気と優しさを失わず、わが子と妻、両親たちに向けて綴った感動の遺稿集。夫人による新原稿を加え、装いを新たに刊行。

【著者紹介】
井村和清 : 1947年、富山県生まれ。日大医学部卒業後、沖縄県立中部病院を経て、岸和田徳洲会病院に内科医として勤務。1977年11月、右膝に悪性腫瘍が発見され、右脚を切断。半年後に職場に復帰したが、まもなく肺への転移が見つかる。自ら「余命六カ月」と診断し、懸命の闘病生活を送りつつ、死の一カ月前まで医療活動に従事。周囲の願いもむなしく、1979年1月、長女・飛鳥を遺し、次女・清子の誕生を目にすることなく逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ようこ さん

    病に冒された医師が、わが子と未だ見ぬ子、妻、両親に向けて綴った遺稿集。病人にとって苦しいことは3つ。1つ目は、自分の病気が治る見込みがないこと。2つ目は、お金がないこと。3つ目は、自分の病気を案じてくれる人がいないこと。その中でも、この3つ目の不幸が一番苦しかろうという。この3つ目の苦しみで、愛への飢餓感に苦しみ、手の入らぬ温もりを探し続け、藁和も掴むような思いで私にすがる人がいかに多いことか、私の経験でもよくわかる。死を前にした人からの貴重な手記。私たちも産まれた時から執行猶予付きの死刑囚 のようなのだ

  • mimm さん

    なんか聞いたことあるタイトルだなぁと、思わず図書館にて手にしました。のっけから涙腺ぶっ壊れました。死期迫る若いお医者さん。そこには感謝と周囲への思いやりと優しさしかありません。通常の闘病記にある苦痛や悩み、恨み言などはなく、とても強いひとだという思いだけが残りました。少し前にニュースになった某病院の理事先生の思いやり、この本の中に見られ、時の流れの残酷さを思わせた一冊です。前半は自己啓発書として読めるかも!幸せをつかむ方法的な。

  • ひめぴょん さん

    中学校の日曜参観の道徳の授業で取り上げられていた本です。若き医師が死を目前にしてもなお医療者として仕事をし続け、幼き子と生まれる前の子に伝える方法として手記を残しています。死は必ず訪れるものですが、それをまだ先のこととしてしか思っていない。死を意識するからこそできたこと、「あたりまえ」という詩がそれを語ってくれます。自分以上に私を思ってくれる父母のありがたさを知るのも死を知る立場になったから。生きがいとは、自分を必要としている人がいること。

  • みか さん

    この本を読むと自分が一日一日を大切に生きていないということに気づかされる。そして、もっと周りの人に感謝しなければならないし、人を幸せにしなければならないと感じる。井村さんは、一日一日必死に生き抜いた。私も毎日生きていくことを当たり前に思わず必死に生きていこうと思う。

  • ロッキー さん

    若い父親が死の前に、小さな我が子にあてて書いた手紙、と聞いて知ってはいたが急に読みたくなり借りてきた。終始涙が止まらない。飛鳥ちゃんのお父さんはお医者さんだったんですね。医者の死生観、宗教観には興味があるが、井村先生の中にはキリスト教の教えが根強いと思った。先生の記憶に残る癌患者さんのエピソードにも感泣。そして思いもよらず【徳州会・徳田虎雄】という名前を目にした。この系列病院でお仕事されてたんですね。数年前の国会を見て、徳田氏は悪い人と認識していたが、当時の日本に画期的な医療を確立した人だったんですね。

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井村和清

1947年、富山県生まれ。日大医学部卒業後、沖縄県立中部病院を経て、岸和田徳洲会病院に内科医として勤務。1977年11月、右膝の悪性腫瘍の転移を防ぐため、右脚を切断。しかし、腫瘍は両肺に転移していた。1979年1月、惜しまれつつ逝去。死後まもなく次女誕生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載され

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