遠景

井戸川射子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784783737902
ISBN 10 : 4783737908
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
追加情報
:
98p;20

内容詳細

離れ、広がっていくわたしたちの時間を、繊細になぞってゆく。中原中也賞、野間文芸新人賞をうけた注目詩人による、待望の新詩集。

目次 : 水島/ あなたはまだ若い、知らない/ 調和の入り江/ 巨大な母、形のいい耳/ 那覇/ 熱は内側から/ 育ち喜ぶ草/ 憂国/ どれも潮のにおいを帯びて/ 土を打つ/ わたしは新しい言葉を/ なだれ混じって添う高原/ 武庫川/ 帯の彫刻/ 飽和を保つ/ 犬たち/ ポートランド/ 荒れる木星表面/ 説明がいる、外にある/ 同じ森/ あなたはわたしを拡大して/ 国防/ それは燃える形を示す/ 含まれていく湿りの地面

【著者紹介】
井戸川射子 : 2019年、詩集『する、されるユートピア』で第24回中原中也賞を受賞、21年、小説集『ここはとても速い川』で第43回野間文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • buchipanda3 さん

    著者の小説を読んで、著者の文章にもっと触れたくなりこちらの詩集を。半透明なカバー紙を通して朧げに見える表紙の遠景画のように、かつての思い出が朧げに立ち上がって仄かに揺れる気持ちが言葉の景色として綴られる。誰の記憶か。子との、親との体験の重ね合わせ、見守ってきた時間、見守られた時間、一緒に過ごした時の気持ちは思い掛けない。様々な感情が浮かんでは流れてまた浮かぶ。何ごともスムーズにいくわけじゃなく、何ごとも駄目なわけでもない、そうやって日々が送られる。その積み重ねの積み重ねがこの詩集に重ねられていた。

  • とよぽん さん

    井戸川射子さんの詩集。宇宙規模かと思えば湿った地面や川、海、泉、体内の芝生など自在に言葉が躍動している。しかし、そこに刻まれたものはそこはかとなく寂しげで、切なくて、時には理不尽で複雑だ。遠景・・・表題に少し共感を覚える詩集だが、ちょっと待ってと思うところもあった。

  • 真琴 さん

    子供の頃、育っていく過程、大人になってから・・・。 そんな人の辿っていく道を思い巡らせながら、懐かしい気持ちを抱いた。 声にして誰かに語り掛けたい。 大切な文章をいただいた

  • エオリアン さん

    遠景というタイトルながら著者の子育てをモチーフにした詩が多く、精緻な描写も相まってパーソナルな近景を集めて遠景に再構成したような印象を持った。詩の中にともに揺蕩いながらみずからの記憶が共鳴するのが楽しい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

井戸川射子

1987年、兵庫県生まれ。作家、詩人。2018年、第一詩集『する、されるユートピア』を私家版にて発行。19年、同詩集にて第24回中原中也賞、21年、小説集『ここはとても速い川』で第43回野間文芸新人賞、22年『この世の喜びよ』で第168回芥川龍之介賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時

プロフィール詳細へ

井戸川射子に関連するトピックス

  • 第168回 芥川賞・直木賞 受賞作決定 第168回芥川賞と直木賞の受賞作が決定しました。芥川賞は井戸川射子『この世の喜びよ』、佐藤厚志『荒地の家族』、直木賞... HMV&BOOKS online|2023年01月19日 (木) 18:30
    第168回 芥川賞・直木賞 受賞作決定

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品