宋学の西遷 近代啓蒙への道

井川義次

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784409041000
ISBN 10 : 4409041002
フォーマット
出版社
発行年月
2009年12月
日本
追加情報
:
22cm,536p

内容詳細

16世紀から18世紀にかけてのイエズス会士による中国思想情報は、近代ヨーロッパ理性の形成においてきわめて大きな役割をはたしていた。本書では、ルイ14世の後押しをうけた宣教師クプレ、人文主義者ノエルによる儒教文献のラテン語訳を、中国語原典と丹念に照らし合わせて実証する。実は、宋明の儒教のうちには、神の「要請」なしに理性の自律的な純粋作用が存在しうること、当時ドイツ啓蒙のリーダーであったヴォルフの理想に照応しうる理念が、先在・潜在していた。さらには彼はフリードリッヒ大王から敬意をうけ、ライプニッツとカントをつなぐ人物でもあった。中国思想に影響をうけたヴォルフの哲学は、啓蒙理性の時代の知識人に広く感染流行し、近代啓蒙のプロトタイプとなる。儒教思想のヨーロッパ受容を、厳密なテクストクリティークによって検証する労作。

目次 : 第1部 クプレ『中国の哲学者孔子』の中国哲学観(『中国の哲学者孔子』「序説」について/ 『中国の哲学者孔子』の儒教古典解釈)/ 第2部 ノエル『中華帝国の六古典』の儒教倫理称揚(『中華帝国の六古典』の儒教古典解釈)/ 第3部 ヴォルフ―ヨーロッパ啓蒙への儒教インパクト(『中国実践哲学講演』)

【著者紹介】
井川義次 : 1961年東京生まれ。筑波大学大学院哲学・思想研究科博士課程修了。琉球大学法文学部人間科学科教授をへて、現在、筑波大学人文社会科学研究科哲学・思想准教授。中国哲学専攻。博士(哲学)。主な論文に「十七世紀イエズス会士の『易』解釈―『中国の哲学者孔子』の「謙」卦をめぐる有神論性の主張」(日本中国学会『日本中国学会報』第48集、1996年10月)(日本中国学会賞哲学部門受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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