孔子 新潮文庫

井上靖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101063362
ISBN 10 : 4101063362
フォーマット
出版社
発行年月
1995年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,510p

商品説明

戦乱の春秋末期に生きた孔子の人間像を描く。現代にも通ずる「乱世を生きる知恵」を提示した著者最後の歴史長編。野間文芸賞受賞作。

内容詳細

二千五百年前、春秋末期の乱世に生きた孔子の人間像を描く歴史小説。『論語』に収められた孔子の詞はどのような背景を持って生れてきたのか。十四年にも亘る亡命・遊説の旅は、何を目的としていたのか。孔子と弟子たちが戦乱の中原を放浪する姿を、架空の弟子が語る形で、独自の解釈を与えてゆく。現代にも通ずる「乱世を生きる知恵」を提示した最後の長編。野間文芸賞受賞作。

【著者紹介】
井上靖 : 1907‐1991。旭川市生れ。京都大学文学部哲学科卒業後、毎日新聞社に入社。戦後になって多くの小説を手掛け、1949(昭和24)年「闘牛」で芥川賞を受賞。’51年に退社して以降は、次々と名作を産み出す。「天平の甍」での芸術選奨(’57年)、「おろしや国酔夢譚」での日本文学大賞(’69年)、「孔子」での野間文芸賞(’89年)など受賞作多数。’76年文化勲章を受章した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Kawai Hideki さん

    孔子の死後30年頃、まだ「論語」が形を成していない時代に、孔子研究家のコミュニティで、孔子を直接知る最後の老弟子が語る、という体裁をとった井上靖の孔子論。戦乱の時代の国の興亡と人々の生活の変化。孔子が中原で夢見ていた世界と、それを阻んだ天命の厳しさ。市井の人々にとっての仁と政治家にとっての仁との違い。故郷の家々にともる灯のように、時代を超えて実現されるべき究極の幸せの姿。などが描かれる。孔子を絶対視し過ぎる傾向と、論点の多くが「〇〇は本当に孔子の言葉か否か」のような議論に終始していたのが気になった。

  • KAZOO さん

    これは孔子の伝記ということではなく、、論語や当時の時代を記しています。架空の弟子が研究会で語るという形式になっていて論語がある程度分からないと若干わかりにくい点があるかもしれません。私は井上靖の小説の中でも好きなほうで、宮崎市定さんの「論語を読む」と同様に論語について入門的な役割を果たしてくれていると思います。

  • kawa さん

    30数年前に挫折した本書、今回は読了。面白かったかと問われれば?なのだが、著者の数々の著作を読んだり、文学館を訪ねたり、10年弱のメーター経験力で、粘り勝ち読書という感じ。孔子の教えの足元にも到達しないレベル、でもそれなりの充実感。

  • 荒野の狼 さん

    孔子が3大弟子の子路・顔回・子貢の3人と放浪した14年とその中心思想(天命や仁)に対する解釈を孔子の架空の弟子が語るという形で小説化されたもの。小説の前半で著者のメッセージの大部分は語られ、後半は繰り返しが多い。孔子のことばと挿話の出典は論語と史記で、井上靖の創作ではない。論語そのものは、秩序だって配列されていませんが、この本を読むと論語にでてくる各挿話の年代的前後関係、それぞれの弟子の性格、諸国の王たち、孔子の中心思想がわかるようになる。論語の入門書には最適。

  • tama さん

    図書館本 こないだ読んだ辻邦生さんのエッセイで知って。井上靖好きなんですが洪作シリーズと月の光などお母様関係しか読んだことなく非常に偏ってます。いわば初「それ以外」。漢字難しいなー!でも気持ちいいリズム。記憶に残ったのはやはり「巧言令色」のくだり。仁は相手の立場で考えられる、信は相手と言葉で約束しあえるということ。私の場合は勤めている会社でよく見かけたなぁ、べらべらと口先だけのいい加減なことを語る人達。私自身は仁でないしなれもしないが、(痛い目に会って学習し)仁な人とそうでない人はかなり見分けられたぞ。

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人物・団体紹介

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井上靖

1907(明治40)年、北海道生まれ。静岡県に育つ。京都帝国大学哲学科を卒業後、毎日新聞社に入社。50年「闘牛」で芥川賞を受賞し、51年に退社、作家生活に入る。58年『天平の甍』で芸術選奨文部大臣賞、60年『敦煌』『楼蘭』で毎日芸術賞、64年『風涛』で読売文学賞、69年『おろしや国酔夢譚』で日本文学

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