赤へ 祥伝社文庫

井上荒野

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396345334
ISBN 10 : 439634533X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
追加情報
:
244p;16

内容詳細

母が住み込みで管理人兼料理人を務める藤田一家の別荘を訪れた昌。一家と昌母娘の団らんはいつもの光景だったがこの夏は少し違っていた。十九年前にこの別荘で起こった事故の真相を昌が知ってしまったからだ。昌は一家に知られないようにふるまうが…(「時計」より)。ふいに浮かび上がる「死」の気配。そのとき炙り出される人間の姿とは―。直木賞作家が描く、傑作短編集。

【著者紹介】
井上荒野 : 1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞を受賞しデビュー。2008年『切羽へ』で第一三九回直木賞を受賞。11年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞を受賞。16年、『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。18年、『その話は今日はやめておきましょう』で第三五回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Shoji さん

    死をモチーフにした短編集です。主人公に直接関係する死であったり、主人公に死を匂わせるだけのものだったり。死を取り巻く人間関係が重苦しく、じめじめとしています。私は人間模様を描いた作品が好きなので、一気読みしました。お話はすっきりとしたものではなく、もやもや感は残りましたが、まあ納得かな。

  • syaori さん

    死をテーマにした短編集。娘や母、店の客、幼馴染などの近い、遠い人物の死がどこかで語られる作品たちから浮かび上がるのは、死が露わにする生や自分でも気付かずにいた複雑な感情、またその死によって生れ、また失われる繋がり。そして残された者はその様々な思いや生れたもの、失われたものを抱え、過ぎてゆく日々を「生きていくしかない」のだということ。作品たちは「案外しのいでいる」、いくであろうその日々を暗示してもいて、甘く苦い思いが募りました。「ひとりの女の死」の「責を分ち合う」表題作、母の死を語る『母のこと』などが好き。

  • けぴ さん

    2016年柴田錬三郎賞受賞した短編集。死をテーマにした10編は、あれっ、ここで終わる? という作品が並ぶ。『時計』『どこかの庭で』『雨』が特に印象的でした。

  • kaoriction@感想は気まぐれに さん

    生きてゆくもの。死んでゆくもの。わたしもあなたも彼だって彼女だって、あの子もあの人も。明日、死んでしまうかもしれないし、10年生き延びるかもしれない。「死」を巡る短篇集。秀逸だ。こんな世の中にあって、つくづく、しばしば、考える、生と死と。知らない誰かが今日死んでも、大切な人が明日死んでも、かなしいかな、私たちの日々は「そうこうして、過ぎていってる」。それが、現実。赤へ向かって。ほんとうのことは、誰も知らない。わからない。今日もどこかで誰かが、死んでゆく。そして、生きてゆく。赤へ、赤へ、と向かって。

  • coco夏ko10角 さん

    死の気配、10の作品収録の短編集。『ドア』『赤へ』『母のこと』が良かった。『雨』同じマンションに暮らしている娘のクラスメイトが自殺、イジメの疑惑が…。もしかしたら近い体験をしている人がいそうだなと。志帆子が少しずつ呼吸しづらくなっているようで読んでて苦しくなったし、この後の展開を色々と考えてしまって。この話が最後なのはすごく重いけどそれだけに印象に。

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人物・団体紹介

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井上荒野

1961年、東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞、2004年『潤一』で第十一回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第一三九回直木賞受賞など、受賞作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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