潤一 新潮文庫

井上荒野

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101302515
ISBN 10 : 4101302510
フォーマット
出版社
発行年月
2006年12月
日本
追加情報
:
16cm,244p

内容詳細

伊月潤一、26歳。住所も定まらず定職もない、気まぐれで調子のいい男。女たちを魅了してやまない不良。寄る辺ない日常に埋れていた女たちの人生は、潤一に会って、束の間、輝きを取り戻す。だが、潤一は、一人の女のそばには決してとどまらず、ふらりと去っていく。小さな波紋だけを残して…。漂うように生きる潤一と14歳から62歳までの9人の女性。刹那の愛を繊細に描いた連作短篇集。

【著者紹介】
井上荒野 : 1961(昭和36)年東京生れ。成蹊大学文学部卒。’89(平成元)年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞を受賞。創作のかたわらで、児童書の翻訳家としても活躍する。2004年『潤一』で島清恋愛文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    潤一、この名前からイメージする専一に潤す男…。その対極にいるような男だった。14歳から62歳の女性、9人とかかわりながら決して深入りしない。「漂うように生きる」潤一だが、なぜか気になって仕方ない彼。登場シーンが、秀逸だった。「藁(わら)色の髪。まっピンクのTシャツ、ぼろぼろのジーンズ。いかにもやさぐれた風体をしていたが、顔だけが奇妙に真面目だった。〜 濃い匂いをたてる南国の果実を連想させた」。最後まで気にかかりながら、実在感が薄い、不思議な連作短編小説だ。

  • ケンイチミズバ さん

    人生初めてのエロチックな出来事は、中二の夏でした。部活の終わり、罰当番を言い渡されひとり理科室にいた。夕立でびしょ濡れのヨーコが入って来て抱きつかれた。キスをした。鼻息が荒かった。濡れた髪から滴る水滴が私の頬にも流れ、太ももにはさまれた太ももが気持ちよかった。時々教室で目が合って野性動物みたいな、アイコンタクトがあったこと、今でも覚えている。潤一のどこかは私だなと思いながら読んだ。荒野さんの描写がとてもいい。女性の中にある女を引っ張り出すジーンが爽やかにむき出しな潤一に彼女たちの立場も年齢の隔たりも無力。

  • masa さん

    清潔なのに不快なものと不潔なのに不快じゃないものがある。潤一の存在は後者だ。それによりこの物語は、異性を救う竿師のような、上京したての童貞も鼻白む童話から脱け出すことに成功している。潤一の内面は限りなく無垢だが、それを包む外面は徐々に穢れてゆく。これは彼の無色透明さが、触れ合う相手も自覚しないまま無意識下に秘めた色を正しく引き出し、最終的に染まってしまうせいではないだろうか。穢れを引き受けているのだ。だから相手は潤一が通る前後で何も変化がないようでいて、憑き物が落ちている。気がつけば潤一はどこにもいない。

  • taiko さん

    潤一と出会い、関わった9人の女性達の話。 年代は10代から60代までバラバラ。 潤一に会った彼女達は、皆一様に彼に惹かれ絡め取られていく。 掴みどころない潤一という男の魅力が今ひとつ私には分かりませんでしたが、潤一が潤一であるからこそ、この物語は成り立つのだろうと思います。 62歳のあゆ子の話が切なくて好みでした。 妊婦の映子の話、妊婦は女ではなく母であるべきと思うので、嫌悪感を感じました。

  • ミツツ さん

    9人の女性たちと過ごした潤一に残っているものは何だろう?と考える。きっと女性たち側には色々影響してるはずだし。潤一は私の顔を見ながらうちの庭でオシッコして後ろ足で砂ザッザッてやってた野良猫を彷彿とさせる。

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人物・団体紹介

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井上荒野

1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞を受賞しデビュー。2008年『切羽へ』で第一三九回直木賞を受賞。11年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞を受賞。16年、『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。18年、『その話は今日はやめておきましょう』で第三五回

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