よその島 中公文庫

井上荒野

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122073340
ISBN 10 : 4122073340
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
追加情報
:
384p;16

内容詳細

一緒には辿り着けない場所がある、たとえ長く人生を共に歩んでも―。七十代で離島へ移住を決めた芳朗と蕗子夫妻。友人の野呂と三人の共同生活は順調に滑り出すが…。「たとえ殺人者でも、僕は妻を愛している」。それぞれが抱える秘密、溶け合う過去と現実。この島でいったい何を彼らは知ることになるのか?目にした光景が、やがてがらりと反転する、ミステリアスな物語。

【著者紹介】
井上荒野 : 1961年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。2004年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、16年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞、18年『その話は今日はやめておきましょう』で第三五回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 相田うえお さん

    ★★★☆☆23026【よその島 (井上 荒野さん)】老後に都会のマンションを引き払い、島に移住というのはたまに聞くこともあります。ただし、本作品は夫婦と知人の男性がひとつ屋根の下で共同生活という不安定な状況。話が進むにつれて不可解さによる混乱が増してきて、戻って読み直したくなってしまうんです。読み始め段階では平穏な島暮らしの中でのミステリー作品なのかと思ってたのですがとんでもない勘違い!終始どんより気味の空気感ではありますが、後半に入り全体像が見えたところで、やっと愛の物語だと気がつきました。お見事です!

  • 優希 さん

    面白かったです。70代の夫婦とバツイチ男性の3人の共同生活。順調で滑稽なものでした。それぞれが秘密を抱えているのがミステリアスですね。過去と現実からの光景が反転するのが強烈です。

  • 水色系 さん

    途中からどこが現実でどこが現実とは違う頭の中でのはなしなのかよくわからなくなった。が、実際生身の自分に置き換えて考えるに、実際にあったことと記憶と想像と、ゴチャゴチャになってるなと思った。想いを寄せられていたがそのときは気持ちに応えなかった、かつての教え子が自分の子どもに同じ名前をつけてたと知ったら、どんな気持ちだろうか。

  • JKD さん

    老いとともに自身の過去をじっくり回想しながら生き続けることを考えるシーンが印象的。人生の終盤でどう生きるかは本人の想いひとつ。老いていくことの切なさと、最後の芳郎に対する蕗子の向き合う姿勢に心打たれました。

  • にごり さん

    3人の老人が島で余生を送る話。70年も生きると多くの秘密を抱えるものだ。物語は孤島にやってきた3人が、前の住居と距離を隔てたことによって記憶が整理され、秘密が語られていく。3人の視点が切り替わりながら進むテクストは、読者に得体のしれない大きな秘密を予感させ、段々とそれは形を成していく。そして、最終的に膨れ上がったその秘密は思いもかけない形で弾ける。「小説でもエッセイでも、つまらんものっていうのは大抵、最初の何行かで中身がわかっちまう」。何が本当かわからず先の読めない展開を作ったこの小説は面白いのだろう。

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井上荒野

1961年、東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞、2004年『潤一』で第十一回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第一三九回直木賞受賞など、受賞作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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