だれかの木琴 幻冬舎文庫

井上荒野

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344421486
ISBN 10 : 4344421485
フォーマット
出版社
発行年月
2014年02月
日本
追加情報
:
240p;16

内容詳細

主婦・小夜子が美容師・海斗から受け取った、一本の営業メール。それを開いた瞬間から、小夜子は自分でも理解できない感情に突き動かされ、海斗への執着をエスカレートさせる。明らかに常軌を逸していく妻を、夫の光太郎は正視できない。やがて、小夜子のグロテスクな行動は、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆく。息苦しいまでに痛切な長篇小説。

【著者紹介】
井上荒野 : 1961年東京都生まれ。成蹊大学卒業。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞を受賞しデビュー。2004年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第一三九回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はるを さん

    🌟☆☆☆☆。大昔、常盤貴子主演で映画化された作品。(ちなみに俺のイメージは壇蜜)初井上荒野作品はコレにしようと前から決めて楽しみにしていた。が、読み終えてガッカリ。最初から小夜子はおかしくて気がついたらストーカー行為を繰り返していた展開。旦那は旦那でちょっとおかしく小夜子との関係性もよく分からない。物語を俯瞰してみても結局「?」というのが一番正直な感想。3分の2くらい読んだところで残りはほぼ流し読み。井上荒野ファンの皆様ごめんなさい、面白さを見出せませんでした。ドナドナ決定。

  • 美登利 さん

    いや、何これちょっと怖い。どうなるの?と先が気になり一気に読了しました。荒野さんの作品らしいと言えばそうなんだけど。夫婦と中学生の娘が中古の家を購入して引っ越してくるシーンから始まり。今日観たドキュメンタリーにも出ていたけれど、母親が娘に対する嫉妬の感情もかなり物語の根底に流れているなと感じました。夫への想いが変な風にねじ曲がった結果なんだろう。妻が壊れていく過程は怖いのですが、私は絶対こんなにはならないと思いながらも、エスカレートしていく様が少し面白く、とことん行ってしまえと感じた自分も怖いです(笑)

  • shizuka さん

    結局小夜子のストーカー行為、誰でもよかったんじゃんと分かった時は心底ぞっとした。何が満たされず、赤の他人、ちょっとしたきっかけで知り合った他人を追い回すことになるのだろう。しかし一方でこういうどす黒くて、じめじめしている感情、実は私の中にもあるんじゃないかと、ふと思わざるを得ない気持ちにもなって、とてもとても怖かった。いままでストーカー行為をするに至ったことなんて皆無だけれど気づかぬうちにぽとっと頭のネジが落ちたら、小夜子になってしまっているかもしれない。私がひた隠しにしているパンドラの箱。開かずにいて。

  • らむり さん

    ウブな中年女性ストーカー。不可解な行動が気味悪い。わりと好き。

  • 90ac さん

    何でこうなるの。と思って振り出しのところを読み直してもきっかけが分からない。夫婦仲が悪いわけでもない。イケメン美容師に惚れこんだというわけでもなさそう。「魔が差した」のかとも考えてみたがどうも違う。小夜子は自分の行為がストーカー行為に当たるなんてちっとも思っていない。周りが不審の目で見ていても悪びれない。また、夫の光太郎も妻の奇行に気付いてもそれから目をそらし逃げ回るのはなぜ?。ラストで、あっ小夜子は壊れているんだと思った。怖いねぇ。木琴の意味が分からない。読んでいる間も読み終わっても「苦い」感じ。

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井上荒野

1961年、東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞、2004年『潤一』で第十一回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第一三九回直木賞受賞など、受賞作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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