五百旗頭真 / 伊藤元重 / 薬師寺克行

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岡本行夫 現場主義を貫いた外交官 朝日文庫

五百旗頭真 / 伊藤元重 / 薬師寺克行

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022620316
ISBN 10 : 4022620315
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
424p;15

内容詳細

日米関係のエキスパートとして、沖縄やイラク担当の首相補佐官として、またある時はひとりの民間人として、困った人、愛するに日本のために駆け回り、太陽のような情熱を降り注いだ男。主流を占める理論派に対して、あくまで「現場主義」にこだわり、その土地、その国に生きる人の心を理解することから始めた。それが岡本行夫の仕事の流儀だった。

2020年4月24日、新型コロナウィルス肺炎のため急逝し、日本だけでなく世界から悲しみの声が寄せられた。文庫化に際して大幅に再編集、岡本氏の懐かしい写真を多数収録、解説や年表なども加筆。「特別寄稿・岡本行夫さんを悼む」として、16名の追悼文を掲載。

猪俣弘司(元オランダ大使)/梅本和義(元イタリア大使)/加藤實(株式会社女川魚市場代表取締役社長)/河野克俊(前統合幕僚長) 工藤泰三(日本郵船株式会社特別顧問)/小泉進次郎(環境大臣兼原子力防災担当大臣)/小宮一慶(小宮コンサルタンツ代表取締役CEO)/佐々江賢一郎(前米国大使)/島袋清徳(元沖縄県伊江村長)/杉山晋輔(米国大使)/高橋孝信(女川魚市場買受人協同組合理事長)/田中均(日本総合研究所国際戦略研究所理事長)/比嘉鉄也(元沖縄県名護市長)/古川貞二郎(元内閣官房副長官)/宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)/薮中三十二(元外務省事務次官)〔五十音順〕

目次
第1章 アメリカとの出会い
第2章 外交の世界を知る
第3章 冷戦時代の安全保障の現実
第4章 自立的外交への挑戦
第5章 屈辱の湾岸戦争
第6章 沖縄の苦しみとともに
第7章 アメリカの戦争
解題 日本の国際的役割の追及(五百旗頭真)
あとがき「外務省の枠に収まらなかった外交官」(薬師寺克行)
特別寄稿・岡本行夫さんを悼む
岡本行夫氏関連年表

【著者紹介】
五百旗頭真 : 1943年生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。元防衛大学校長。現在は兵庫県立大学理事長、ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長

伊藤元重 : 1951年生まれ。米ロチェスター大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学名誉教授。現在は学習院大学国際社会科学部教授

薬師寺克行 : 1955年生まれ。東京大学文学部卒業。79年朝日新聞社入社。論説委員、月刊誌「論座」編集長、政治部長など。現在は東洋大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • とある本棚 さん

    面白かった。外交官というと優雅な貴族を思い浮かべるかもしれないが、本書の主人公の岡本氏は泥臭く現場を駆け回りながら、関係者との合意形成を図る。岡本氏が取り組んだ経済外交と日米安保が主として取り上げられている。仕事人として意見が合わない人でも、その人の背後にある論理を考え、ぶつかっていく姿勢に学ぶことは多い。湾岸戦争での日本の貢献、サミットでの首脳たちの知的格闘の様子等の裏話も興味深い。

  • Masayuki Shimura さん

    【国際会議に共通しますが、日本の場合、一の矢はいいんです。しかし、あとの自由討議になっていくと、気の利いたコメントを言えるかどうか。議論は進化しますから、大学教授同士の討議を聞いているようなもので、用意してきた紙だけでは対応できないんですね】(文中より引用)・・・・・日本外交の節目節目に携わった人物の語る言葉だけあり、一般に知られていないエピソードやそこから得られる教訓がふんだんに詰まっています。岡本氏が精魂を傾けた沖縄に関する記録は重要な歴史資料と見ることもできるかと。

  • みゃんぱ さん

    こういう実務家の回想録には珍しく、一気に読める内容の面白いものだった。歴史家たちによるインタビュー形式という形を取っているからかもしれない。岡本さんがごく若い頃から、官僚組織の中でどれだけ自発的に、クリエイティブに動いていたかということが読み取れ勉強になった。岡本さんの沖縄との関わりと、当時の沖縄を巡る政治の動きもほぼ知らない内容だったので、面白くかつ印象に残った。

  • こうきち さん

    頭の良さというよりも、熱い営業マンといった印象か。現場主義は、見習いたいところ。ただ、建設は死闘。破壊は一瞬という事もよく分かった。

  • K さん

    パンデミックの初期に数々の著名人の訃報に接しましたが、中でも岡本さんのそれは、そしてこの本を読んで彼が自叙伝を日英双方で執筆していたが志半ばで帰らぬ人となったと知りなおさら、残念でなりません。汚れ仕事やリスクは他国に押し付けるくせに一定の国際的な地位は求めるという日本という国の現状を喝破し、現場のニーズに基づいて、現場の人々やカウンターパートと心を通じ合わせる努力をし、ご自身にできる限りの策を講じていこうとする、仕事に臨む際の首尾一貫した姿勢がうかがえる本でした。

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