GOTH 僕の章 角川文庫

乙一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044253059
ISBN 10 : 4044253056
フォーマット
出版社
発行年月
2005年06月
日本
追加情報
:
15cm,253p

内容詳細

この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ―そう自覚する少年、「僕」。殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像を巡らせる「GOTH」の本性を隠し、教室に潜んでいた「僕」だったが、あるとき級友の森野夜に見抜かれる。「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」という言葉で。人形のような夜の貌と傷跡の刻まれた手首が「僕」の中の何かを呼び覚ます。彼女の秘密に忍び寄った彼が目撃するのは…。圧倒的存在感を放ちつつ如何なるジャンルにも着地しない乙一の、跳躍点というべき一作。「僕」に焦点した三篇を収録。

【著者紹介】
乙一 : 1978年福岡県生まれ。1996年『夏と花火と私の死体』で第六回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。2003年、『GOTHリストカット事件』で第三回本格ミステリ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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少し不気味なお話もあったけれど、とても楽...

投稿日:2012/02/08 (水)

少し不気味なお話もあったけれど、とても楽しめました。 ミステリアスな世界観がお好きな人にお勧めだと思います。

くりなおん さん | 埼玉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat さん

    夜に続いての同じく連作3篇。こちらは、正しく『僕の章』でした。猟奇性は加速して行っていますが、結局最後は僕が掻っ攫って仕舞う感じなのね。と、言いつつ、最終話は良く分かってないや。時々反芻して考える奴やね。本書シリーズは、角川文庫の初乙一だったのですが。文庫本は文庫レーベル毎に、著者順に並べる派です。角川文庫はパステルカラーの背表紙がええなぁ〜( ¨̮ )。と、思っておりました。乙一さんのは、黒と言うかグレーなのね(らしくて良いけど)……小川洋子さんと恩田陸さんとの間で、めちゃめちゃ浮いてるよ(꒪ω꒪υ)。

  • mitei さん

    リストカットはそこまで集めるのに見つからなかったのが不思議だし、土は中々ついて行けない話だな。

  • ナルピーチ さん

    後半のサブタイトルは「僕の章」そのタイトル通り“僕”に焦点を当て話は展開していく。収録作品は『リストカット事件』『土』『声』の3篇。どの作品も凄惨且つ残酷無比な殺人犯と、殺伐とした空気感を漂わせ、何か歪んだ狂喜性を抱かせる“僕”とのやり取りにはある意味での秀逸差を感じた。全編通して著者の卓越したミスリードにはお手上げ状態、文庫化に伴い「夜の章」「僕の章」の2部構成に分けたのも正解に思えた。

  • kishikan さん

    読み始めたら、夜の章も僕の章も一気でした。GOTH(ゴス)ってGOTHICのことなのかな。ホラーっていうより、猟奇、怪奇的そしてグロさも感じる、ダークファンタジーなんでしょうけど、でも何か幻想的な美の追求みたいなものも感じますね。そこがライトノベルでありながら、いくばくかの反骨精神をぬり込めた乙さんの筆力なのでしょう。主要登場人物の「僕」と「森野夜」のキャラクタ−設定は、凄いの一言。上下巻合わせ6つの短編それぞれ印象深いけど、一文字タイトルの作品、特に犬と土が強烈に美しく冷たい。怖さが平気の方にお薦め!

  • おしゃべりメガネ さん

    面白いのですが『夜の章』に比べると、ドキドキ感が控えめだったような気がします。多分、あえてそういう作風にしているのかもしれませんが。『夜〜』はテンポよく、メリハリのきいた展開で読む側を釘づけにしてくれましたが、今作は少しダラけてしまう感じがしなくもなく、いい意味ではアッサリですが、じっくりジワジワとくる乙一ワールドを十分には満喫できなかったような・・・。かといって‘浅い’ワケではなく、しっかりと書かれているので、飽きることはなかったのはさすがです。やっぱりキャラ的にも「夜」のほうが書きやすいのかな。

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乙一

1996年「夏と花火と私の死体」でジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー

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