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久生十蘭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093523912
ISBN 10 : 4093523916
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
追加情報
:
352p;19

内容詳細

しがない画学生の小田孝吉、アメリカでフランス語の講師になることを夢見て貧しい生活に耐えている高松ユキ子、計理士の勉強をしている大学生・佐竹潔、ユキ子を陰で支えている富豪の鹿島与兵衛。なんの落ち度もない4人の日本人が、フランスで疑獄事件や左翼・右翼の権力闘争に巻き込まれ、命の危機にさらされる―。小田が深夜の地下鉄で、怪しい男たちが死体を運ぶところを見てしまったところから、物語は息をもつかせないスピードで疾走していく。実際にあった“スタヴィスキー事件”を題材に、鬼才・久生十蘭が繰り広げるアドベンチャーストーリー。

【著者紹介】
久生十蘭 : 1902年(明治35年)4月6日‐1957年(昭和32年)10月6日、享年55。北海道出身。本名・阿部正雄。1952年『鈴木主水』で第26回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 神太郎 さん

    アドベンチャーストーリーという惹句でしたが、歴史サスペンス小説という解説のジャンル分けの方が正しい。フランスで実際にあった『スタヴィスキー事件』とそれが引き起こしたフランス内乱の二つを中心に、それに巻き込まれた四人の日本人の目線で物語は語られていく。本当に先が全く読めず、着地点も読めない。ハラハラドキドキが最後まで続く。あまりにも強大すぎる闇に途方にくれるしかなく、個人の力ではどうしようもない事もあるというのをまざまざと見せつけられる。陰謀系とか好きな人は間違いなくハマる作品だ。→

  • あ げ こ さん

    途方もなく不条理で、惨たらしい。とんでもない事に巻き込まれてしまっている。あまりにも根が深く、底が知れず、強大。手のつけようがないほどに、腐っている、腐り切っている。保身、欲望、憤懣、清濁どちらも、入り混じり、うねりと化しており、逃れ難く、避け難く。惨めにも翻弄されるほかのない、個々の無力さよ。恐ろしい。その高まり。異物を排するかの如く個々を平然とひねりつぶすやり方。真実など容易くねじ曲げられてしまう。魑魅魍魎めいた闇とうねり、巻き込まれた者達の無力さと奔走する様、久生十蘭の瀟洒にして冷徹な筆致が映える。

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人物・団体紹介

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久生十蘭

1902(明治35)年、現在の北海道函館市生まれ。本名、阿部正雄。東京の聖学院中学校を経たのち、帰郷して函館毎日新聞社に勤務。28(昭和3)年、新聞社を退社して上京し、岸田國士に師事。パリでの遊学も経て演劇界で活躍する。34(昭和9)年に「新青年」にて「ノンシャラン道中記」の連載を始め、次第に小説の

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