しっとりしたボーカル、旋律に張り付くような声だ。声質は暗めだが不思議な透明感がある。と同時に潤いもあり、かわいらしい。すこし癖として島唄のような装飾がつく。曲については、この時代のアレンジが聞ける。

もっと再評価されて良い作品だと思う。異邦人だけでなく、一曲目から異邦人までの流れ、またそれ以降の曲の流れ、完璧だと思う。今でもずっと愛聴しています。

異邦人ばかり有名ですが、アルバム全体としての出来も超優秀。久保田早紀さんの名唱を支える楽曲、アレンジ、演奏等々、お金をふんだんにかけて良いものを作れた時代。A面、B面のこの曲順の妙はLPだったからこそ。あの時代を見事に切り取った名盤として、生き残る一枚だと信じています。

最近日本のCity Popsと呼ばれるブームが来ているが、改めでこのアルバムを購入して聞くと、びっくりするサウンド作りだと思います。 １曲目のピアノアレンジはTOTOの「ハイドラ」を彷彿させます！ また全体的にギターサウンドがカッティングやソロなどがTOTOの雰囲気プンプンです。その手が好きな方は是非お勧めします。

新しいフォーマットで発売されました。以前発売されたCDを所有していますが、聞こえていなかった楽器が明瞭に聴き取れ、録音の古さを感じさせないアルバムに仕上がっています。一世風靡をした異邦人をあらためて聞くと、懐かしさと同時に個性を感じます。リラックス出来るアルバムで疲れた方にはお薦めです。

あまりにもﾃﾞﾋﾞｭｰ曲『異邦人』がﾊﾞｶ売れしたためにｾｶﾝﾄﾞｼﾝｸﾞﾙ以降でｵﾘｺﾝﾁｬｰﾄ50位以内にﾗﾝｸｲﾝした曲は僅かでした。既に30年以上が経過した昔の話ですが捨て曲ﾅｼの素晴らしいﾍﾞｽﾄｱﾙﾊﾞﾑです｡

脱「異国情緒」を模索し始めた頃のアルバムです。一度定着したイメージを変えるというのは真に難しいですね。ポップな曲をメインとしたなかなかの出来できだと思います。曲作りの上手さは相変わらずで近未来を感じさせる曲もあり、新たな久保田早紀を披露した意欲的な作品です。

プロローグのピアノソロは先日なくなった羽田健太郎氏だったじゃなっかたかな？

彼女の才能溢れるアルバムです。特に「長い夜」はアレンジ、曲共に素晴らしく中でも詩は最高です。聞き終えたあと胸にジーンとせまる思いがなんともいえません。アルバムのオープニングはファーストアルバムと同じ手法で始まりエンディングは名曲の長い夜。非常に聞きごたえのある一枚です。是非とも復帰してもらいたい一人です。デビューからずっと今まで聞き続けている人の為にも。

祝！全アルバムＣＤ化。しかもデジタルリマスタリング。 このアルバムで完全にアコースティック色は薄れてしまいました。「夜の底は柔らかな幻」、「ピアニッシモで・・・」くらいしか見るべきものはありません。ずっこけてしまった感じ。これを最後に彼女は結婚して、芸能界から姿を消しました。才能溢れる人だっただけに、もう少し頑張って欲しかったです。でも、現在は賛美歌を題材にして歌い続けているそうです。