増補 検非違使 中世のけがれと権力 平凡社ライブラリー

丹生谷哲一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582766462
ISBN 10 : 4582766463
フォーマット
出版社
発行年月
2008年08月
日本
追加情報
:
16cm,483p

内容詳細

「ケガレをキヨメる」、中世的権力の本質的部分をなすこの機能を担い、キヨメを職掌とする被差別民を統括していたのは検非違使だった。中世社会の理解に新生面をひらいた名著が、新論文を増補して再登場。

【著者紹介】
丹生谷哲一 : 1935年愛媛県生まれ。京都大学文学部卒業。専攻、日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鯖 さん

    某ゲームで、確実に3000戦以上ぶっ倒している検非違使について知りたかったので読みました。当初は軍事警察を担う令外官として設置された検非違使が、末法の世、鎌倉幕府、室町幕府と時代が移るにつれて都のケガレを祓いキヨメを行うようになり変化していく過程等を論じた本。日本史では軍事警察を司るとして習ったんだけど、彼らがいなければ化野や蓮台野へ死者を葬ることもできず、都にはもっともっと疫病が蔓延してたんだろうなあ…。

  • 陽香 さん

    20080808

  • いちはじめ さん

    検非違使と非人のかかわりが深いことを論じている。いろいろなところに書いた論文をまとめたため、話にやや重複があるのと、ちょっと難解な面はあるが、刺激的。

  • 眉毛ごもら さん

    審神者として読まねばと思いつつタイミングが合わず今頃。漢文体の文書が返点等無し訳文無しで大量に掲載されているため解読するのでひと難儀したのである。正直正確に読み下せたか自信がない!基本的には検非違使配下の被差別民と言われる人達のことが多いが結構彼らも皮革製品の製造や京の清掃業務等嫌がられるが必要な事を一挙に握り既得権益を使ってうまくやっていたようなので強いなと思うたり。検非違使の実際の業務としては最終章の賀茂祭のところが一番詳しい。清掃業務、設営、賀茂祭の行列、犯罪者の確保、文書の確認等幅広い職種でした。

  • 南北 さん

    令外官である検非違使に関する論文を集めたものです。一般には警察としての職務を果たしたと思われている検非違使ですが、賀茂祭のときの道路清掃を担当しているなど「キヨメ」の役割も果たしていたことがわかります。非人との関わりも多く、今風に言えばイケメンで金持ちあることが就任の条件となるなど意外な発見があります。

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人物・団体紹介

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丹生谷哲一

1935年愛媛県に生まれる。1958年京都大学文学部史学科卒業後、雲雀丘学園高校教諭、大阪教育大学教授、神戸女子大学教授を歴任。大阪教育大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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