名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史

中野京子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087817263
ISBN 10 : 4087817261
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
追加情報
:
224p;19

内容詳細

【描かれた「仕事」で絵画を読み解けば、西洋史の驚きのストーリーが見えてくる!】

「看護師」はひと昔前なら「看護婦」。神話の時代からある仕事とは? 「リケ女」の走りは命がけ! 知っているようで知らない、仕事のルーツや歴史を、『怖い絵』シリーズの中野京子が解説。今まで見えてこなかった、もうひとつの西洋史がそこにある。
収録された絵画、全50点。中世から現代アメリカ絵画まで、幅広いラインナップと驚きのストーリーが「見る」西洋史の世界へ誘います。
<内容>
闘牛士 ― 動物虐待か、スポーツか、はたまた神事か
侍女 ― 宮廷の奥深くに入り込む「侍女は見た」!?
香具師 ― 今も昔も変わらぬ騙す騙されの世界
宮廷音楽家 ― ライブが全てだった時代特有の苦労
羊飼い ― 社会のアウトサイダーにならざるを得なかった
女性科学者 ― 「リケ女」のはしりは命がけだった
道化 ― 舞台でおどけて、楽屋で泣いて
警官 ― 絵画の主役にはなりにくい役回り
思想家 ― 簡単なことを難しく考えるのが仕事?
ファッション・デザイナー ― 衣装を見ればどんな時代かわかる
大工 ― イエスと結びつき、神聖化された職業
看護婦 ― プロフェッショナルと認められるまでの長い道のり
政治家 ― ヘンリー八世に仕え、明暗をわけた政治家たち
修道女 ― 神に捧げる一生ですら時代に翻弄されて
船頭 ― 神話世界から続く職業も今や先細り
異端審問官 ― 泣く子も黙らせ、良い子も騙すテクニック
傭兵 ― 世界最古の男の仕事。舞台は戦場。
女優 ― 女はもともと演技上手。その最高峰が……
子どもも働く ― 厳しい環境を逞しく生き抜く
天使も働く ― 人間のためではなく神のために働くのは当然

【著者プロフィール】
中野京子(なかの きょうこ)
北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに
絵画を読み解くエッセイや歴史書を多く執筆。『怖い絵』シリーズは好評を博し、
2017年には「怖い絵」展を監修、続く2022年にはコニカミノルタで
「星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム」上映。他の人気シリーズに『美貌のひと』、
『名画で読み解く王家12の物語』、『名画の謎』など。
近著に『フェルメールとオランダ黄金時代』がある。

【著者紹介】
中野京子 : 北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに絵画を読み解くエッセイや歴史書を多く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • アキ さん

    闘牛士から天使まで20の仕事を西洋絵画の中から紹介している。時代と場所によって求められる仕事は異なり、現代の常識では考えられない様々な職業があった。宮廷音楽家のバッハは「フリードリヒ大王のフルートコンサート」でチェンバロを弾いていたが、その後宮廷を去った。「ハーブを奏でるマリー・アントワネット」彼女のファッションを担当したベルタンの衣装が描かれている。看護師はニコレ「善きサマリア人」として描かれ、表紙の「じゃあ君が最後にお父さんを見たのはいつだったのか」で優し気な大人はピューリタンの異端審問官なのです。

  • keroppi さん

    「職業」をテーマに絵画を見る。中野さんも、よく次から次へと絵画の新たな見方を見つけるものだ。確かに、絵画の中にはいろんな職業が描かれている。今もある職業、今は変わってしまった職業、今はない職業。なんたって天使まで出てくるんだから。とにかく人は、生きるために働く。と、退職し働いていない私は、傍観者として必死に働く人たちを見ている。

  • 読特 さん

    表紙の絵は審問官。舞台は17世紀英国。革命果たした議会派が乗りこむ貴族の屋敷。柔和な態度で父の消息を子供に問う。無邪気に答えた少年が10年後に思うことは?...修道女が2人。1人が墓穴を掘り。もう1人は黙って座る。穴掘りも祈りも同じ労働か?いや、座るもう一人こそ埋葬される当人?...医者と称する香具師が行う大イベント。事が終わって泣いている患者。時は18世紀。抜歯は麻酔なし。…意図的または無意識に描かれた絵の中の職業。鑑賞を通じてその仕事への思いを感じてみる。天職か生計手段か?恐ろしさあり、感慨深さあり。

  • Nat さん

    図書館本。いつもとは少し違ったテーマで楽しく読めた。表紙にもなっている異端審問官の絵は、解説を読むと怖すぎる絵だとよくわかる。最後の「天使も働く」の章が、天使のお仕事が解説されていて、面白かった。

  • あっか さん

    今回も読み応えがありましたー。題名の通り、名画から読み解く歴史の中の職業(その中に、職業『天使』があるのが面白い)。中野さんなら『働く天使』とかで1冊書けちゃいそう!無限にメタがある、し、読みたい(だってダ・ヴィンチ、ボッティチェリ、ティツィアーノ諸氏のそれぞれを見比べたい!解説して欲しい!)。どれも匂い立つような名作なんだけど、『大工ヨセフ』は鳥肌が立つほど素晴らしい!子どもの血が通った左手の透け感とか、足元の影の表現とか、写真より写真みたい。そして最後の締め、面白過ぎるでしょ。笑 真面目な作品なのにw

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人物・団体紹介

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中野京子

北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する広範な知識をもとに、絵画エッセイや歴史解説書を多数発表。新聞や雑誌に連載を持つほか、テレビの美術番組に出演するなど幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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