『ダフニスとクロエー』の世界像 古代ギリシアの恋物語 慶應義塾大学教養研究センター選書

中谷彩一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766428131
ISBN 10 : 4766428137
フォーマット
発行年月
2022年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
114p;19

内容詳細

目次 : 第1章 『ダフニスとクロエー』とは?/ 第2章 前日譚・一年目の春〜夏(第1巻)/ 第3章 一年目の秋(第2巻)/ 第4章 一年目の冬・二年目の春〜夏(第3巻)/ 第5章 二年目の秋(第4巻)/ 第6章 『ダフニスとクロエー』の世界像

【著者紹介】
中谷彩一郎 : 慶應義塾大学文学部教授。1972年兵庫県生まれ。2001年ケンブリッジ大学古典学部修士課程修了後、2005年ウェールズ大学スウォンジー校古典学古代史エジプト学科博士課程修了。PhD(ウェールズ大学)。鹿児島県立短期大学文学科准教授などを経て現職。専門は西洋古典学、比較文学。ローマ帝政下のギリシア文学、とりわけ古代ギリシア恋愛小説について研究を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    作品を読み終わって、あらためて詳しい解説を求めて読む。「牧歌的」と評される作品が、実は緻密な構造をもっており、思いつくまま書き流されたものではないことは意外だったが、だからこそ古代から伝えられ生き残って、近世になって再評価されたのだろう。対立する要素を整然と配置しているとか、古くから伝わる常識を想起させる固有名、あるいはよく知られた古典のパラフレーズであるとか、いくつもの伏線が見事に回収され、前後が照応するように、最大限の効果をねらっていることなども明らかにされる。著者が準備中だという新訳も読んでみたい。

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