高村光太郎の戦後

中村稔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784791771639
ISBN 10 : 479177163X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
477p;20

内容詳細

戦争を賛美した二人の巨人、詩人・彫刻家高村光太郎と歌人斎藤茂吉。戦後、光太郎が岩手県花巻郊外に独居して書いた『典型』と茂吉が山形県大石田に寓居して書いた『白き山』の定説を覆し、緻密な論証により正当な評価を与え、光太郎の十和田湖裸婦像の凡庸な所以を新たな観点から解明した卓抜で野心的評論。

目次 : 第1章 高村光太郎独居七年/ 第2章 高村光太郎『典型』と斎藤茂吉『白き山』/ 第3章 上京後の高村光太郎―十和田裸婦像を中心に

【著者紹介】
中村稔 : 1927年、埼玉県大宮生まれ。詩人・弁護士。一高・東大法学部卒、『世代』同人。1950年、書肆ユリイカから詩集『無言歌』を処女出版。詩集『鵜原抄』(高村光太郎賞)、『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)、『言葉について』(現代詩人賞)、伝記『束の間の幻影 銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)、自伝『私の昭和史』(朝日賞、毎日芸術賞、井上靖文化賞)ほか、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • なおこっか さん

    岩手への疎開とその後7年に及ぶかの地での生活を、高村光太郎の手紙、日記、詩から追う。高村の文章は好きなので、岩手の自然描写や戦後復興が進む様子も伺い知れたのは良かった。戦後7年間、岩手での独居はストイックであり、コミュニティに配慮し、文化人としての使命を意識しているように思える。詩として結実した作品は、戦争礼讚への自省も滲む。だが、生活と作品が直結していたように感じられる宮沢賢治と比べると(疎開は宮沢清六氏に支えられた)、高村の作品は、生活とはやや乖離感があり、理想的でありすぎないか、とも思う。

  • クリフトン さん

    高村光太郎と斎藤茂吉の二人の戦後 戦意高揚への贖罪を問う内容 それにしても引用が多く なかなか読み切れなかった  もしも あの戦争に勝っていたら又は講和に持ち込めていたら 二人はどうだったのだろうと妄想した 戦意高揚もどこまで本気だったのか様々だろう とことんそう信じていたのなら沈黙することが出来るだけで なまじ態度を変えることはできない気もする 負けたからといってひっくり返る思想とは信用できるものだろうか 

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中村稔

1927年、埼玉県大宮生まれ。詩人・弁護士。一高・東大法学部卒。『世代』同人。1950年、書肆ユリイカから詩集『無言歌』を処女出版。詩集『鵜原抄』(高村光太郎賞)、『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)、『言葉について』(現代詩人賞)、伝記『束の間の幻影 銅版画家駒井哲郎の

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