11人の大作曲家「自筆譜」で解明する音楽史 バッハからバルトークまで アナリーゼ講座

中村洋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784866471730
ISBN 10 : 4866471735
フォーマット
出版社
発行年月
2022年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
308p;21

内容詳細

本書で伝えたいこと。大作曲家の作品に“バッハが宿っていないもの”はない。“フーガの技法”はなぜ「ニ短調」で書かれたかを、初めて解明しました。「自筆譜」を学べば、「対位法」「和声」が自然に身についていきます。

目次 : シューマンは曲集「ユーゲントアルバム」第1番を、なぜ「メロディー」と命名?/ ムソルグスキー「展覧会の絵」/ ショパン「子犬のワルツ」/ Die Kunst der Fugue フーガの技法/ バッハ“フーガの技法”は、なぜ「ニ短調」のみで書かれたか/ モーツァルト「交響曲第40番」は平均律1巻24番から生まれた/ ベートーヴェンピアノソナタ 第8番悲愴第2楽章/ Brahmsブラームス交響曲第4番 「3度転調」の秘術を尽くす/ チャイコフスキーの「四季」〜6月舟歌〜の「p」に秘められたエネルギー/ ドビュッシーはどのように音楽を学んだか/ ドビュッシー:ピアノ独奏のための「Deux arabesques 二つのアラベスク」/ Ravelラヴェルのピアノ連弾曲「Ma m`ere l’Oye マ・メール・ロワ」/ バルトーク「無伴奏ヴァイオリンソナタ」

【著者紹介】
中村洋子 : 作曲家。東京芸術大学作曲科卒。2008〜09年「Open seminar on Bach Inventionen und Sinfonien Analysisインヴェンション・アナリーゼ講座」全15回を東京で開催。2010〜15年「Open seminar on Bach Wohltemperirte Clavier 1&2 Analysis平均律クラヴィーア曲集1、2巻アナリーゼ講座」全48回を東京で開催。自作品「Suite Nr.1〜6 f¨ur Violoncello無伴奏チェロ組曲第1〜6番」のSACDを、Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー演奏で発表。2016年「B¨arenreiter−Verlag ドイツのベーレンライター出版社」が刊行したJohann Sebastian Bach 原典版 Urtext「Goldberg−Variationen ゴルトベルク変奏曲」など、バッハ鍵盤作品楽譜の「序文と注」の日本語訳と、「訳者による注釈」を担当。自作品のCD『Mars 夏日星』)(ギター二重奏&ギター独奏)を発表(ディスクユニオン、アカデミア・ミュージック、銀座・山野楽器で販売中)。2016〜17年バッハ「ゴルトベルク変奏曲」のアナリーゼ講座全10回を、東京で開催。2017年「ベーレンライター・バッハ平均律第1巻」楽譜に添付の解説書を執筆。バッハ自身が書いた「序文」を詳細に分析し、バッハがこの曲集で何を追及したかを綿密に解説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    前著から6年、待ちに待った続編。自筆譜を「鳥の目」(作品の大きな構造)と「虫の目」(曲の細部)で分析するとの宣言。「和声&対位法」によるアナリーゼは詳細で、和音記号がぎっしり書き込まれた譜面を読むのは、学生時代に戻ったようで楽しいが、でもモーツァルトのト短調交響曲冒頭とバッハの平均律第1巻24番のフーガが似ている(倚音/和声音の進行)という解説など、正直、腑に落ちないなあ(理解できない自分が悪いが…)。一方、ショパンの嬰ハ短調ワルツ冒頭のgisのアウフタクトが手稿譜にはないという発見などには、思わず興奮。

  • Go Extreme さん

    シューマンは曲集「ユーゲントアルバム」 ムソルグスキー「展覧会の絵」 ショパン「子犬のワルツ」 フーガの技法 バッハ“フーガの技法”は、なぜ「ニ短調」のみで書かれたか ベートーヴェンピアノソナタ 第8番悲愴第2楽章 ブラームス交響曲第4番 「3度転調」の秘術を尽くす チャイコフスキーの「四季」〜6月舟歌〜の「p」に秘められたエネルギー ドビュッシーはどのように音楽を学んだか ピアノ独奏のための「2つのアラベスク」 ラヴェルのピアノ連弾曲「マ・メール・ロワ」 バルトーク「無伴奏ヴァイオリンソナタ」

  • DEN2RO さん

    クラシック音楽の歴史に大きな足跡を残した作曲家たち11人。バッハからバルトークまでと副題にある通り、残された自筆譜を綿密に読み込むことで西洋音楽のすべてはバッハから始まり、20世紀半ばまで脈々と受け継がれ発展してきたことを明らかにしていくという試みです。

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